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「SUMILE SMILE」に込められた祈り (第一夜) -作品の誕生とアーティストとしての成長-

"ハートにしみこむ涙が 紫のあざを残してる 表情は嘘をつけないよ きれいに笑わなくてもいい"

 

はじめに

声優アーティスト内田彩さん*1の1stシングル「SUMILE SMILE」が先月末発売されました。アーティスト活動2年目、"アクセルベタ踏み"な驚異の制作スピードで、数多くの名盤を"退屈なヒットチャート"にブチ込んできた彼女。*2 "声優ブームだから売れて当然"というへイターを圧巻する"アーティスト"としての姿、本当に格好いいです。そんな彼女の"まさか"の1stシングル「SUMILE SMILE」もう皆さんお聴きになりましたか?聞くところによると、発売日に台場フェスティバル広場で開催された発売記念イベントではウルトラオレンジ2本*3をくるくる回すオタクがいたり、渋谷CUTUP STUDIOのイベントでは南ことりさんのフルグラフィックTシャツを着た彼女連れのオタクがいたり……皆さん、マジで楽しそうですね。本気でSUMILE SMILEのこと理解してるんでしょ?俺はまだ理解できてねぇよ。だから今回は、恐縮ながらも私を助けるという名目でこの記事を読んでやってください。

 

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SUMILE SMILE 誕生まで

ここでは、「SUMILE SMILE」のコンセプトや、大まかな概略を綴っていきます。この作品は彼女のキャリアにおいてどのような位置づけでどのように生まれたのか?どのようなメッセージが込められているのか?といったことを考えながら読んでいただけると幸いです。

www.youtube.com

1stシングル「SUMILE SMILE」は、彼女の約2年間の活動を振り返り、"内田彩のソロ活動とはどんなものなのか"を総括、彼女の活動において象徴的と言える"スマイル"がコンセプトとなりました。

私のこれまでの活動を見てきてくれたスタッフのみなさんが、「内田さんのソロアーティスト活動を振り返ると、どういうイメージなんだろう」と考えてくださって、「内田さんはいつもニコニコと笑っていたから…」ということで、「スマイル」というコンセプトが出てきたみたいなんです。

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プロデュースチームが最初に提案したものは、いわゆる"100%のにっこり笑顔"がテーマのものでした。しかし、私たちの手元に届いている「SUMILE SMILE」はそれとは違ったものです。これは彼女の提言に依るところがあるためです。

ソロチームの方々が、私の活動を振り返った時に"スマイル"が欠かせないと思って作ってくれたんだけど、「ただのスマイルだと一辺倒だな」と思っていたら、作詞の只野さんが「SUMILE SMILE」という歌詞を書いてくれて… 

三森すずこさんの「ゆうがたパラダイス」!! | ゆうがたパラダイス公式ブログ|NHKブログ

「SUMILE SMILE」という企画は当初はもう少しポップなものだったが、内田さんにそれを伝えたところ「もっと複雑な想いがある」との返答をもらった。"切なさとか、いろんな感情が混じったスマイル"みたいなものを表現できたら良いなという企画です。 (河谷英夫さん / MV制作監督)

Aya Uchida Hello! My Music ~COLORS~  第5回放送分

何故「SUMILE SMILE」がどこか切なさを感じさせる楽曲になったのか。そこには彼女の考える"1stシングル像"というものが根底にありました。

"1stシングル"って言われると、"1個目"って考える人が大半だと思うんですけど、フレッシュなイメージはもうソロデビューして2年目の作品なので、逆にフレッシュさをイメージされがちなところをどう出ていこうかなというのが目標でした。

テーマも"スマイル"だったので、「デビューシングルかな」と思われると思ったんですけど、それを「SUMILE SMILE」で違う一面を出せたらなというのがチャレンジでした。

2016年12月1日(木)OA #140 - 鷲崎健のヨルナイト×ヨルナイト

たしかに普通、「1stシングル、出ます!」と言われれば元気でポップな作品が多く出来上がりますね。しかし、彼女の場合は既に4枚のアルバムを制作した上でのアルバムとなりました。日本武道館でのライブの成功を収めた上に、彼女のキャリアにおいて"シングル作品"という初の試みとなる以上、注目されることは必然でした。そのため「いい作品を作らなければならない」という意識が生まれることもまた必然でしょう。 「SUMILE SMILE」は、彼女にとってこれまで以上に挑戦の一枚でした。

ここに来てのシングルっていうのは潔いよね。 (鷲崎健さん)

本当にそう思ってて、嬉しいことに4枚出してきて、色々な人が注目してくれるなか、"からの"シングルっていうのはすごいハードルが高いなぁと思って…

今まで34曲やってきて、内田彩、さぁどうしましょう?」みたいな、試されている気がして。

2016年12月1日(木)OA #140 - 鷲崎健のヨルナイト×ヨルナイト

今までアルバムで10曲とか6曲ぐらいで1個1個テーマを決めて、世界観というか「アルバムを作ろう」というところでやってきたから、色々な曲に挑戦できたし色々な面を表現しようとしてきたんだけど、シングルだとどうしても私のイメージが"一曲"で出るからどうしようかと。 

私が曲をつくるわけではないけど、どんなメッセージを込めようかとか色々と気を使った気がする。

三森すずこさんの「ゆうがたパラダイス」!! | ゆうがたパラダイス公式ブログ|NHKブログ

ソロアーティストとして(デビューから)2年くらい経ってるいるし、アルバムは4枚リリースしているので、これまで得たものを凝縮した1枚と言う感じの位置づけになるのかもしれないなって思っています。

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これまでのアルバム形態では、多方面からのスポットを当て、様々なジャンルの楽曲でアーティストとしての姿を炙りだしてきた彼女。しかし今回はシングル形態。彼女にとっては初の試みでありました。彼女のイメージをたった2曲で表現しなければならない、たった2曲で評価されてしまう。それがシングル形態の特徴です。また、これまで2回のソロライブや全国3箇所でのツアー、日本武道館を次々に成功させてきました。キャリア2年目、このタイミングで"あえて"シングルを出すということ自体に意味が生まれてしまいます。冒頭で私が"まさかの"1stシングルと銘打ったのもこのためです。「なんでこのタイミングでシングル出すの?」「いや、このタイミングだからこそシングルを出すんだ。何か意味があるに決まってる。」リスナーが曲を聴く以前に、CDショップや配信サイトに作品のジャケットが並ぶところから、既に背負っているコンテクストの量が他の作品とは一線を画したものとなります。作品が私たちの手に渡る以前から、リスナーとアーティストの対話が始まるわけです。このタイミングでシングルを発売するというのは、私たちが考えている以上に大変なことなのでしょう。このような理由からプロデュース陣の提案に首を縦に振らなかった彼女。そんな彼女はこのようにラジオで語っていました。

スマイルだけだとデビューしましたみたいな明るいイメージだけど、ただの笑顔じゃなくて、笑顔の裏にあったたくさんのことだったり、「みんながいたから今武道館に立ててるんだよ」っていう感謝だったり、涙があるから笑顔があるといった、裏の気持ちを表現したくて…

三森すずこさんの「ゆうがたパラダイス」!! | ゆうがたパラダイス公式ブログ|NHKブログ

スマイルはただの純粋な100%の笑顔じゃなくて、今笑えている陰には流してきた涙とか、お世話になった人たちとか、色々な人たちとかがいて、そのおかげでいろんな笑顔があるねって曲で…

2016年12月1日(木)OA #140 - 鷲崎健のヨルナイト×ヨルナイト

すみれ色の笑顔は、100%のにっこり笑顔っていうよりは、いろいろなことがあって、辛いことや悲しいこともあったけど、それによって今の笑顔があるよねみたいな、笑顔の裏と表が見えるような楽曲になっているので…

内田彩 Complete LIVE ~COLORS~ in 日本武道館打ち上げPARTY! - 2016/10/08 18:00開始 - ニコニコ生放送

ただのにっこりスマイルじゃないというのが、「1stシングルだけど35曲目」*4なところというか…

2017年1月号|声優グランプリ|主婦の友インフォス

多くの媒体で細かなニュアンスは異なりますが、"笑顔の裏には様々なエピソードや涙がある。だから笑顔が輝くんだ"ということを仰っています。ある種の"切なさ"というものを彼女は作品のコンセプトに付与しました。満面の笑みではないのです。決して笑顔だけではないんです。今見せている笑顔の裏には涙があり、嬉しいことばかりではないよという強いメッセージが込められているのです。

彼女の言葉から察するに、「『アップルミント』や『Blooming!』の系譜だからブチ上げアッパーチューンだろ!」と考えるのは非常に短絡的なのです。たしかにこの2曲、そして今回の「SUMILE SMILE」の作曲は全て持田祐輔さんが担当されています。曲調やメロディーラインも過去の楽曲を意識したものとなっており、今回もさわやかなギターチューンが印象的です。ただ、それだけで「ブチ上げ曲だ!」と判断して良いのでしょうか?耳に流すだけではアッパーで爽快感のあるメロディーだとしても、これまでのアルバムのリード曲「アップルミント」や「Blooming!」の要素を受け継ぐような、ギターサウンドの映えるさわやかな楽曲だとしても、 「SUMILE SMILE」とはこれまでのような"楽しさ"だけでは形容できない楽曲なのです。現時点で「少なくともUOをくるくる回したり出来るような曲ではないのでは?」と私は考えています。ていうか「アップルミント」も「Blooming!」もブチ上げ曲じゃなくて"号泣せざるを得ない曲"だから。

今まで出してきたアルバムのメイン曲なんですが、スタッフさんの間では”三部作”と呼ばれていて、1stアルバムと2ndアルバムのリード曲、それぞれ「アップルミント」が初夏をイメージした楽曲で、「Blooming!」が夏に出した作品で、初夏に出したアップルミントの芽が育って花が咲いてっていう楽曲で。芽が出て花が咲くところまで来ていて、今回で”第三部作で完結”みたいなお話だったので、ギリギリ秋に発売するから、もう少し”秋の物悲しさ”とかメロウな感じをもうちょっと入れてほしいぞと。

2016年12月1日(木)OA #140 - 鷲崎健のヨルナイト×ヨルナイト

今回は"秋" その花開いたものがどう身を結んで、どう次に繋がっていくかといった"秋の物悲しさ"など、落ち着いたいろいろ考えられるような曲になっているので、決して悲しい曲ではないんですが、"SMILE"だけじゃなくて、なんで"SUMILE SMILE"なのかっていうのは、歌詞を見てもらえればよくわかってもらえるんじゃないかなと思ってます。

内田彩 Complete LIVE ~COLORS~ in 日本武道館打ち上げPARTY! - 2016/10/08 18:00開始 - ニコニコ生放送

そんな「SUMILE SMILE」は、作詞:只野菜摘さん/作曲:持田裕輔さんという、これまでのアルバムタイトル曲を制作してきた布陣で織りなす三部作の結末という位置づけですね。*5気づけば「アップルミント」は更なるエピソードへの序章となり、「Blooming!」で咲き誇った花びらたちは、気づけば秋を迎えるための架け橋となり、今回の「SUMILE SMILE」へと繋がってきました。

正直、「アップルミント」を手に取った当初はここまで話が繋がってくるとは思ってもいませんでした。もちろん、アップルミントの芽を彼女のデビューのメタファーとして扱ったり、その芽が咲き誇って花になり、それがこの武道館を終えた後なので、ひとつの集大成として秋を迎えるという流れは今でこそ自然なもののように感じられますが、そんな考えは2年前の私の頭にはありませんでした。もちろん私が気づいていないだけで"もう ずっと前から始まってた"のかもしれませんが、このような形で三部作として作品が出来上がったことを私は何よりも嬉しく思います。デビューの象徴である"アップルミント"が決してそこで終わりにならず、更なるエピソードを生み出していった、生み出すことができた内田彩さんをはじめ、制作チームの方々には本当に感服するばかりです。多くの方々の才能や提案、そして何よりも内田さん本人の活躍があってこそ「SUMILE SMILE」が生まれたわけですね。

そんな彼女が「スマイルだけというのは違う。その裏にある気持ちも表現したい。」と自ら進んで気持ちを表現したことも、本当に嬉しく思っています。ここには、アーティストとしての精神面での成長が垣間見れますね。以上のような過程をたどり、「SUMILE SMILE」は誕生したのでした。

しかし、私はこの作品に、どうしても拭きれない不安や疑問を抱えてしまいます。後ほど紹介する媒体の引用やニコニコ生放送等でも、「決してネガティブな作品ではない」と言及されているのは承知の上で、どうしてもその可能性を考慮せざるを得ない描写があると私は考えているからです。次回の記事より「SUMILE SMILE」をネガティブな方面より考察した場合、ポジティブな面で考察した場合の2つに分けて考えていきます。

【まとめ】SUMILE SMILEとは?

⑴ これまでの活動の集大成という位置づけであり (そのような位置づけに必然的にされてしまう要素を持っている)、内田彩"挑戦の一枚"でもある

⑵ 笑顔だけではなく、その裏に隠された涙や悲しみもあってこそ成立する作品である

⑶ 「アップルミント」「Blooming!」に続く"三部作"の完結編である 

 

SUMILE SMILE 制作に見るアーティストとしての成長

1stシングル「SUMILE SMILE」において、声優アーティストとしての内田彩さんの大きな成長ぶりをみることができます。これは大きく分けて3つの方面から考えることができます。

はじめに、1stシングル発売に際する彼女の意識が確固としたものになっていることです。アーティストとしての2年のキャリアがそうさせたのでしょう。彼女はこのタイミングで1stシングルを発表する意義というものをしっかりと理解していました。「今が一番注目されているタイミングである」「通常とは異なった"1stシングル"としてどこを出していけばよいのか」など、どの場面で何を武器に戦うべきなのかということをしっかりと心得ているのか理解していることを、彼女の発言等から理解することができます。しっかりとした意識を持った上でアーティスト活動をしていること、これが1つ目のポイントです。

次に、彼女が楽曲のコンセプトへ意見を示したことです。「アップルミント」発売の際には「渋々ながら…」と言いつつデビューを果たした彼女。そんなアーティスト活動でも、コンセプトアルバム「Sweet Tears」制作の際には"自分の好きなものを作っている"という感覚で、双木昭夫さんをはじめとして多くのスタッフ陣と協力してアルバムを作り上げました。そして今回、シングル制作の際に彼女は「スマイルはいいけれど、それだけでは足りない」という旨を制作サイドへ伝え、楽曲を更に自身へシンクロさせたものへと変更を加えました。同じく4枚のアルバムを出し、先日1stシングルを発売した鷲崎健さんは彼女と制作チームの関係をこのように述べています。

2年間でお互いチームでやれてきたからこそ、新たな試みができたなと思っています。1stシングルが今のタイミングですごく良かったなと思ってますし、発表をさせていただいたのも、単独で武道館でやったステージ上で言えたので良かったです。 (内田彩さん)

前のアルバムの時もそうでしたが、チームが何よりも一緒に面白がろうとしてる感じを見受けられますよ。お互いに良い関係を気づいてるんだなと思いますね。 (鷲崎健さん)

(カメラ外で椅子に深めに座っていたことを冒頭で突っ込まれた制作チームの川崎真衣さんに向かって)

やっぱり深めに座ってるだけありますね。 (内田彩さん)

だから(制作サイドも)今回のシングル自信があるんですよ。 (鷲崎健さん)

2016年12月1日(木)OA #140 - 鷲崎健のヨルナイト×ヨルナイト

アーティストと制作サイドの関係が良いことは何よりです。アーティストがより作品を良いものへとイメージを膨らませ、自身の考えや信念を作品にのせて発信するために何よりも必要なことでしょう。 楽曲制作への積極的な参入、これが2つ目のポイントです。

そして最後に、彼女がこの楽曲のイメージに沿った歌い分けをこなしたことです。1stアルバム「アップルミント」のタイトルナンバーの収録時を振り返った際、彼女はこのように語っていました。

……アップルミントを初めて録音した小さなスタジオにて

レコーディングの際に、「私の歌声ってなんなんだ?」って思っちゃって、(キャラクターソングの制作などは)役柄があるから役の歌をつくることに専念できるんですけど、役をとっぱらって「はい、内田さんの歌です」って言われた時に、「私はどういう歌い方なんだろうか…」って全然わからなくて。

Aya Uchida Hello! My Music ~COLORS~  第4回放送分

しかし、時が経つこと早2年。彼女はこのように語れるまでになりました。

うっちーの大人っぽい方の歌声、すごい好きなんだよね~。 (三森すずこさん)

もう冬だけど、秋にリリースするっていうのもあったし、今までの34曲の歴史もあって、大人っぽさを感じてもらえるような歌い方を考えていたから気づいてもらえてすごい嬉しい。 (内田彩さん)

三森すずこさんの「ゆうがたパラダイス」!! | ゆうがたパラダイス公式ブログ|NHKブログ 

歌詞はとても切ないんですけど、楽曲自体は元気でさわやかな、盛り上がりのある曲なので、どうやって歌ったら良いのやら?とすごく悩みました。明るく元気に歌っちゃうこともできるけど、1stシングルで私が出したいのはそこじゃないんだと。

2017年1月号|声優グランプリ|主婦の友インフォス

単純な1色ではなく、(スミレの花が様々な感情を表すように)さまざまな色がバランスよく含まれているような歌い方ができるようになるまでは、とても時間がかかってしまいました。

2017年1月号|声優グランプリ|主婦の友インフォス

作品の持つ"切なさ"を表現するために、非常に苦労したという旨が語られています。しかし、実際に彼女はこれまでの楽曲と異なった雰囲気を楽曲内で表現し、はっきりと歌い分けをすることに成功しています。以前はキャラクターではなく"自分自身の声"がわからなかったという彼女。今では声優としてだけでなく、アーティストとしての表現力さえも評価に値されるべき存在となりました。

また、この"歌い分け"というものには、彼女の声優への想いが関係していると私は考えています。以前、イベントでこのように語られていたのを忘れることができません。

声優は役がなければ意味がないけれど、役があれば何にでもなることができる。

声優として全うするべきこと、彼女の考え方が詰め込まれた一言だと思っています。声優はアニメであれ音楽であれ、そこに役がある限りそれを演じることができます。今回の「SUMILE SMILE」もそうです。この作品の主人公が"切ない"想いを胸に抱いていれば、彼女はそれを表現しようと努力し、表現することができるのです。私は、これこそが"声優が歌を歌う意味"だと考えています。アーティストだけが歌を歌っていればいい、それは違います。声優には声優の闘い方があり、それこそが"音楽で演じること"、延いては"表現力の豊かさ"に繋がっているのです。その点において、内田彩という声優アーティストは、"声優が歌を歌う意味"を大成させた存在だと考えています。それは今回の「SUMILE SMILE」にも言えることであり、そのような理由から私は是非ともこの作品を聴いてほしいと考えています。楽曲のイメージに沿った歌い分けができていること、これが3つ目のポイントです。

以上3点が、この作品で見られる彼女のアーティストの成長の裏付けであると私は考えます。

 

あとがき

以上が今回の記事における、"一応"の導入部分です。ここでは「SUMILE SMILE」ってどんなアルバムなんだ?という紹介にとどまりました。次回から「SUMILE SMILEってどんな曲なのか本当に意味がわからん!」という内容に入っていく予定です。そういえば、なんだかんだまたブログ記事を書き始めました。色々とありまして3万字弱の渾身の記事をお蔵入りにした先週。マジで辛すぎてブログ辞めようと思ってましたが、結局書いてます。以前もそうですが、やっぱり怒りとか不安が根底にないと何かを創り出すことはできませんね。"ミュージシャンが結婚すると作風が丸くなる"というのはまさにこのことだと実感しました。今後も何かしら発信していければと思います。それでは次回、「SUMILE SMILE 意味わかんない!」ってめちゃ叫びますので何卒。

 

*1:内田彩さんのアーティスト活動に関しては私の過去の記事を参照ください。

『SUMILE SMILE』のC/Wには"終わらないパレイド"とSUIMI / hisakuniが必要だった。 - was neues

*2:前述の過去記事注釈参照。ちなみに「SUMILE SMILE」はオリコンデイリー2位。ウィークリー6位の好成績。

*3:オレンジ色のサイリウム。めちゃめちゃ明るい。オタクが言うところの"高まり"を表現する際に使用される特殊なサイリウムであり、ライブなどで特に盛り上がる場面で使用されることが多い。その明るさ故に、時に光害とも呼ばれる。以下"UO"と省略して言及。

*4:彼女の持ち歌の総数

*5:ただし、「アップルミント」の作詞は中村彼方さんが担当している。只野菜摘さんがタイトル曲の制作に携わったのは「Blooming!」以降である。