was neues

川崎の工場地帯出身のラッパーとHiGH AND LOWと内田彩さんが好きです

僕らが旅に出る理由 〜声優写真集といっしょに海外旅行〜

はじめに

あなたは自分のキモチを自分だけの方法で表現できますか?

私の好きなAKLOというヒップホップアーティストの曲にこんな一節があります。

f:id:esora333:20170120103114j:plain

人生なら一度で二度目は無しさ

ならキープするもの何? 自分らしさ

Best Man / AKLO 

一度しかない人生、やれることをやりたい。楽しめるだけ楽しみたい。ならキープするものは何?

「自分らしさ」

言い換えれば「他の奴らとの違い」です。

 

2016年のオタク流行語大賞「優勝!」という言葉がありました。

「二郎からのセイクで優勝!」にはじまり、当時は毎週イベントが終わる午後8時ごろに「ん〜優勝!」というツイートがバーゲンセールの如く私のタイムラインには陳列されていました。

たしかに気持ちはわかります、あなたの"感情の昂り"つまり"エモ"を極限までシゴいたのが「優勝」なんですよね。

……そんなんでええの?

AKLOだったらこう言うと思います。

f:id:esora333:20170120103246j:plain

誰かと一緒じゃ意味ないからな

個性ってヤツをひたすらばらまく

HEAT OVER HERE / AKLO

誰かに決められた決められた流行と仕組みのなかで自己表現、悲しくないですか?

どうせだったら他の人と違うこと、したくないですか?

だから私は、女性声優さんの写真集と共に旅に出ることにしました。

 

史上もっとも国外に持ち出された女性声優写真集

何を言ってるのかわからないと思います。事の顛末を順に説明するので安心してください。

2015年6月30日。この国に表現の自由がなければ間違いなく発禁処分が下っていたであろう女性声優さんの写真集が発売されました。

f:id:esora333:20170118102203j:plain

タイトルは「patina」

声優の大学ならとうに博士号であろうビッグネーム 内田彩さんの1st写真集です。

内田彩待望の撮り下ろし写真集が発売! 今回のコンセプトは、『プライベート感』! 衣装はすべて彼女自らが選び、コーディネイト! ロケでのドレスやルームウエア など、カラフル&ガーリーなカットが満載の一冊です!
永久保存版特典として、「声優パラダイスR」本誌で連載中『pretty&loud days』の未公開カットも収録!

内田彩 1st写真集 patina | 秋田書店

内田さんがイベント時に好んで着用されるブランド・MILKを中心に、衣装は全て自身でチョイスしたという自信作。

ページをめくるたびに様々な意味で危うさが見え隠れする、心揺さぶる一冊です。

色使いが落ち着いており、とても素敵な作品集。 

 

発売から約2週間後の2015年7月12日、広島。

この日、広島市内某ホールにて、μ'sのファンミーティングツアーが行われていました。

この公演では、90'sを意識した春色ユニットPrintempsが、まさかの初披露曲「ぷわぷわーお!」をドロップ。

あまりの衝撃に、その旨は瞬時に全国へ駆け巡り、各地でぷわぷわーお!を体験した側、そうでない側の間で決戦が起きたのでした。

終演後、ぷわぷわーお!のほとぼりがまだ冷めやらぬなか、会場前にて友人がこんな行動をとりました。

 

あまりにも興奮していたのでしょう。

彼らは巷で言うところの「優勝」を表現しようと模索した結果、このような形での感情表現の極地に辿り着いたのでした。

この日以来、マイノリティながらも全国各地で感情が極まった際には「patina」を掲げるというムーブメントが生まれました。

 

このスローガンのもと、地方や海外に旅立つ際には「patina」を持ち運ぶということが自然なものとなりました。

 

"patina" is worldwide

旅行って楽しいですよね。

そんな旅行の思い出を振り返る時、写真って大事ですよね。

家族、友達、恋人…大切な人との写真、そしてその場所の写真…

いや、その場所の写真って必要ですか?

家族や恋人が写った写真ならまだしも、その場所をただ単にスマホのカメラで撮った写真ってどんな"自分らしさ"が内包されてるんですか?

そのケータイのカメラじゃきっと写りはしない景色がきっと世界には溢れているのに、旅行に行って現地で感じたキモチの高揚をただピントを合わせてシャッターを切るだけで終わらせてしまうんですか?

ここまで読んでこられたみなさんならもうわかると思います。

そう、あなたのカバンから出てくるのはセルフィーでも一眼レンズでもない。

「patina」ですね。

 

昨年4月から私はドイツのベルリンに留学しています。

ヨーロッパ内での移動は日本に比べれば格段に容易なため、この機会を利用して幾つかの国を巡りました。

そう、「patina」と共に。

 

ドイツ生活3日目の写真です。

首都ベルリンブランデンブルグ門ですね。ちょうど私のいる場所はベルリンの壁が東西ベルリンを遮っていたあたりでした。patinaの持つコンテキストの方が東西分裂28年の歴史よりも重い気がします。

 

ドイツのお隣、ポーランドスルヴィチェという町です。ベルリンから列車で一時間、そこから歩いて国境を渡った場所にある住宅街でした。

国境付近という土地柄もあり、近くでは多くの警察官がパトロールをしていましたが、この日もpatinaは悠々と"らしく"あり続けていました。

 

チェコ共和国の首都、プラハです。

内田さんも大好きなビール。ピルスナービールの発祥はここチェコだと言われています。なんと1/2リッターが約100円で飲めちゃいます。

旧市街地の美しさに酔いしれ、一日中ビールとpatinaを満喫してしまいました。

 

ドイツの旧首都ボンでの一枚です。

かの有名なベートーヴェンの生まれ故郷でもあり、非常に穏やかな街でした。東京で言えば自由が丘みたいな小さくてオシャレな軒並みが特徴的でしたね。

そんなオシャレな街にはオシャレな写真集。patinaも非常に嬉しそうでした。

 

スペインバルセロナです。この時期はサッカーがユーロリーグで盛り上がっていたせいか、サクラダファミリアをバックにしたこの日のpatinaは一段と輝いて見えました。

この旅行中、友人とシャンパンを開けていたら終電がなくなり、明け方まで公園で陽の出を待っているなんて出来事もありました。その際、「コカインは要らないか?」と幾度か誘われたのですが、そんな私を優しく守ってくれたのもこのpatinaという作品でした。ありがとう、patina。 

 

北ドイツの港町ハンブルグでの一枚です。こちらは市庁舎とのショットですね。

珍しく加工アプリで色付けされており、カントリーな雰囲気を醸し出しています。なんて言っても"patina"は"経年によって生まれる艶や風格"という意味。歴史あるハンブルグの街にぴったりな作品です。 

 

その他、私の友人たちが巡った各国での活動報告です。

f:id:esora333:20170119063303j:plain

2016年1月、μ'sのファンミーティングツアーは中国・上海での一枚です。

空港でpatinaが無事に輸入(密輸)された記念すべき瞬間がバッチリ捉えられています。

撮影: ろそ (@lesoyyyymmdd) さんf:id:esora333:20170119062642j:plain

2016年2月、香港のC3というイベントでの一枚です。

内田さんも参加されているスマホゲーム「チェインクロニクル」のイベントが開催され、友人たちは日帰りで香港へ嬉々として向かった際、LINEに送られてきたpatinaです。

撮影: ろそ (@lesoyyyymmdd) さん

f:id:esora333:20170119063017j:plain

2016年3月、μ'sのファンミーティングツアー台湾公演での一枚です。

ホテルの光に照らされて、patinaが輝いている良い写真ですね。 

撮影: ろそ (@lesoyyyymmdd) さんf:id:esora333:20170119063456j:plain

2017年1月、友人が大阪から東京の帰省帰りに韓国へ立ち寄った際の一枚です。

μ'sが以前、ランティス祭りで訪れた思い出の会場とのツーショットです。

撮影: すたー (@star_TF) さん

f:id:esora333:20170119063754j:plain

2017年1月、Pileさんのアジアツアーでタイに訪れた際の一枚です。

タイカレーのようにホットなPileさんのライブを迎える前、一息着くにはpatinaが適役ですね。

撮影: すたー (@star_TF) さん

 

f:id:esora333:20170120122339p:plain

順に日本-ドイツ-ポーランド-チェコ-スペイン-中国-台湾-韓国-タイ計9カ国をpatinaは旅してきました。*1

観測史上、もっとも国外に持ち出された女性声優の写真集と呼べるのではないでしょうか。*2

patinaは今後も幅広く世界進出を目指します。

The Project of "patina"は始まったばかり。

これが私たちなりの自己表現の形です。

  

え、肝心の観光地の風景や建物が見えない?

んなもん撮りたい奴は適当に撮ってください。

観光地の写真なんかGoogleで検索すれば、あなたよりもカメラに長けたプロの方々が幾らでも写真をアップしてくれています。しかし、patinaと共に写った写真はおそらく見つからないでしょう。

正直、ありきたりな写真を撮りたいんだったら1枚だけ撮って、あとは誰にも取れないようなスタイルを模索する。そのような姿勢が大切なのではないでしょうか?

どの時代でも、パイオニアというものは理解され難いもので、それも重々承知の上でこのような活動をしています。

しかし、それはあくまで現代での話。

後世ではpatinaと写真を撮らない方が時代遅れと言われているかもしれませんよ? 

 

f:id:esora333:20170120111947p:plain

ヒップホップの体現者 SALU と AKLO

 

The Crew of "patina"

「patina」の仲間には次のような写真集が挙げられます。

 

オランダの首都にあります、アムステルダム国立美術館前での一枚です。

有名な"Iamsterdam"はこの美術館前に位置するモニュメントですね。

他の観光客の方々はこれに登っていたりしましたが、そんなシャバいことはしません。

「誰かと一緒じゃ意味ないからな」

だから声優パラダイスR」と写真を撮ってみました。Pileさんが2015年3月に1stアルバムを出した際の記念号です。薄くて持ち運びが容易でした。この雑誌は日本、ドイツ、オランダ計3カ国を移動しています。

また、Pileさんと共にPlease&Secretでご活躍されていた楠田亜衣奈さんの2nd写真集「Los! Los! くっすん! in LA」は、先ほどご紹介の通り日本、ドイツ、ポーランド計3カ国を移動しています。

 

徳井さんも出演されていた「ご注文はうさぎですか?」の聖地、フランスコルマールでの1枚です。

EDでチマメ隊が踊るシーンのモデルとなった有名な橋ですね。

ここには一人で訪れたのですが、たまたまホテルが一緒だったドイツ人老夫婦に「写真を撮ってください」と言って声優さんの写真集を取り出すのは流石に心苦しいものがありました。

コルマール、聖地という評価抜きでとても素敵な場所だったので是非一度訪れてみてください。

「そらまるのひきだし」日本、ドイツ、先ほどのチェコ、フランス、その他、友人がイベントの際に訪れたシンガポール計5カ国を移動しています。

 

プラハ旧市街地での戒め

声優さんの写真集を持って旅行に行くの、正直楽しいです。

特に、オタク友達とプラハに行った際の盛り上がり方は絶大でした。

プラハの旧市街地で「そらまるのひきだし」を読むの、正直めちゃ充足感がありました。

それでも、ひとつだけ忘れないでください。有名観光地、大抵は日本人もいます。

f:id:esora333:20170118102419j:plain

私もこんな感じで誌面を開いていたところ、友人にこう声を掛けられました。

さっきベビーカーひいて歩いてたお母さん、あれ日本人だったよ。

俺らが日本語で話してたからこっち向いたんだけど、徳井さんの写真集見てる姿見てすげえ顔して走ってった。

22年間生きてきて、女性のあんな顔初めて見たわ。

私からの教訓です。

旅行で多少ハメを外すのは構いません。多少お酒に飲まれるも良し、声優さんの写真集を熟読するも良し。

ただ、もしかしたら周りに日本人がいるかもしれません。そして、日本人以外も自分たちの姿を見ていることでしょう。

声優さんの写真集を開く際は、TPOを考えてからにしましょうね。

そして私も今年で22歳。少年法はとっくの昔に私を見捨てました。今後は自覚を持って行動したいと思います。

 

あのね

これまで各地を散々旅してきた内田彩さんの「patina」 

そんな彼女の2nd写真集1月27日に発売となります。

f:id:esora333:20170115002204p:plain

タイトルは「あのね」

今年30歳を迎えた内田彩
そんな節目の年、武道館ライブという大舞台や初の全国ツアーなど、さらなる進化を見せてくれた彼女。
今回の写真集ではスタイリッシュなシチュエーションや、初めての水着姿など新たな表現にも挑戦! 

沖縄・東京を舞台に、柔らかな笑顔や大人の表情などこれまでに見せたことの無い魅力があふれる1冊に仕上がっています。
メイキングDVD付き。 

内田彩写真集『あのね』 | ワニブックスオフィシャルサイト

2016年の内田彩さん、劇的なまでに進化を遂げました。

そんな彼女が再びカメラを向けられたとき、レンズの向こうの私たちにどんな表情を見せるのか。発売日が待ち遠しいですね。

是非とも自宅の本棚に押さえておきたい、そして共に旅へと出てみたい。そんな一冊になっていることでしょう。

 

おわりに

近年、オタクがエモを表現する手段として、口先だけの「優勝!」から「静かに声優写真集を掲げること」への移り変わりが見られます。

本当に大切なものは何か。それはAKLOが言った通り、自分らしさに他なりません。

あくまでも、私は可能性を提示しただけです。たとえ声優写真集でなくとも、あなたが何かオリジナルなことをすれば、それはもう個性です。

2017年、脱近代化ならぬ脱優勝化を目指し、共にエモーショナルのその先へと進みませんか?

私はいつでも「patina」を腕に、あなたの勇敢な一歩を待っています。

そして最後に、これまで素晴らしい作品を提供していただいた声優さん、スタッフのみなさまへの感謝と今後のご活躍を願い、この記事の挨拶とさせていただきます。

ありがとうございました。

 

【関連記事】

これまで作成した内田彩さんに纏わる記事です。 

「SUMILE SMILE」発売前の記事です。C/Wの「Everlasting Parade」に焦点を当てて制作しました。

個人的に、これまで書いてきた記事のなかで一番納得のいった仕上がり具合です。

「SUMILE SMILE」発売後の記事です。

「スミレスマイルわからん!」という初期衝動から書きなぐりました"第一夜"とまで銘打ったものの、あまりにもわからなすぎて第二夜以降の見通しが全く付いていません。たすけて。

*1:厳密に言えば、日本↔︎ドイツの間でトランジットのフィンランドにも輸入されていますが、写真は撮影されておらず、観光目的でもなかったため今回は除外とします

*2:当社比