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Young rich 遊んでる平日

なんとなく12年前の映画を視聴した話

 4月からの新生活を控えて、過去の自分を成仏させるべく、今まで溜めていた音楽/映画を視聴するようにしました。なんとなく、今日この日に観た方が良いんだろうなと思い、Amazon Prime Videoに。今でこそほぼ無料でドラマや映画を手軽に視聴できるものの、昔は考えられなかったなと。

 

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 選んだのは、自分が当時12歳の小学6年生の頃に流行った映画。当時は売り出し中の女性シンガーソングタイター主演で、劇中の細かな設定も本人に寄せたもの。大きく異なるとすれば、その役柄が難病を患っていることです。当時は彼女の作品にハマってました。初めて買ったCDも、当時リリースされたばかりのアルバムでした。今でこそ乃木坂46をはじめ、数々のアイドルや女性声優アーティストの作品を自宅で垂れ流しているものの、小学生という小さな器の自意識では、女性アーティストについて、公衆の面前や母親の前で堂々と好きと宣言するのは勇気がいるもの。結果として、隠れキリシタンのような気持ちで彼女の活躍を観ていました。そんな彼女が映画主演を張るともなれば、自然と気になってしまいます。

 

 時は流れ、2019年。12年の時を経て、観ました。映画、ぶっちゃけ微妙でした。当時のティザー映像などで大まかな内容を知っていたのと、“難病”という設定から大体のオチはわかっており、その過程が気になっていました。ただ、どうしても内容が薄っぺらいのと、デビューして間もない彼女のプロモーション映画にしか感じられなかった。良い映画だとは思ったけども。もしかすると、当時12歳の自分だったら涙を流していたかもしれません。ただ、今の自分では舞台の鎌倉が綺麗だったり、在りし日の彼女の姿を撮影した大型ビデオカメラが、今となっては時代の産物になってしまった…と、画面の前で思考するなど。思い出は思い出のままにしておいた方がよかったとは思いませんが、ようやく以前の自分を成仏させられたと思うと同時に、少し落胆してしまったのも事実です。

 

 そもそも、私は映画作品で視聴者の心を動かすために、人を殺したり病気をもちだしたりする話があまり好きではありません。取ってつけたように人を不幸にしたところで、彼らやその病気を“道具”として利用しているような気がするからです。あと、自分の親族も病気で亡くなっているので。そして今回の映画もまた、結局のところ病気に対する具体的な描写は挟まれず(挟まれると逆にリアルすぎるとも感じられますが)、背景事情があまり感じられないなと。ただ、観ないよりはよかった。思い出だけで片付けなかったことや、そんなプロモーション事情まで考えられるようになった(なってしまった)のは、自分の成長なのかなと感じました。

 

 本当はここで締めようかと思ったのですが、そんな彼女の音楽作品を改めて聞いてみました。なんだかんだ良い曲が多かったです。シンガーソングライターということで、作詞作曲は自身によるもの。となると、アレンジャーの存在が気になるところ。パパッと調べてみると、現在の自分をここまで導いてくれた、あるいはビジネスという形で文章を通じて紹介してきた、数々のアーティスト作品に参加をしている方でした。今でこそ何もわからない、雰囲気で音楽を聞いている自分ですが、小学生当時の耳はまだ死んでいなかったようです。我ながら良い感性をしていたんだなと思いました。決して自分がアーティストに対してアプローチをして、何らかの功績を残しているわけではありません。しかし、小学生当時、片手に札券を握りしめ、ヨドバシカメラで3000円のアルバムを買った経験が、今に繋がっているのかと思うと、少しだけ嬉しくなりました。映画こそ100点満点でいえば60点くらいなものの、少なからず自分のパーソナリティを掘り下げられた、少しだけ貴重な時間になりました。