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川崎の工場地帯出身のラッパーとHiGH AND LOWと内田彩さんが好きです

AYA UCHIDA 「ICECREAM GIRL」 最速フル視聴イベントに参加した話

『ICECREAM GIRL』発売記念 最速フル試聴イベント

本日は青山Editionにて開催された、AYA UCHIDA 『ICECREAM GIRL』発売記念 最速フル試聴イベントに参加して参りました。

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内田さんのソロ活動としては初のアルバム先取り視聴会、そしてなんと限定100名ということで「本当に当たるのか…」と恐れていたのですが、無事に当選し参加することができました。

アルバムが先取りで聴ける、しかもハコ!家のボロいスピーカーじゃ聴けないような音も聴けちゃうぞ!ってことで嬉々として参加して参りましたので、今回はその恩返し…くらいのキモチでレポートが書ければと思います。

 

イベント概要と所感

今回出演されたのは、日本コロムビアでプロモーターを担当されているお馴染み、川崎真衣さん。同じく日本コロムビアで内田さんのアーティストディレクターを担当されている井上哲也さん。最後に、冒頭の挨拶のみに登場したZERO-Aのプロデューサー、工藤智美さんの御三方でした。

イベントの形式は川崎さん・工藤さんからの挨拶→アルバム「ICECREAM GIRL」を1回し全て視聴→「ICECREAM GIRL」をBGMとしつつ、1曲ごとに川崎さんと井上さんの対談を拝聴するというものでした。実質アルバムを連続で2回聴くというなかなか無い機会になりました。

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なかでも、今回最も印象的だったのは"バーカン" (バーカウンター) があったことです。川崎さんの「長丁場になったり暑くなったりあると思うので、是非お飲物等々頼んでください」という言葉にも誘われたこと、普段のライブ会場にはあまりないバーカンの存在にテンションが上がってしまい、気づけばビールやらテキーラやら頼んでしまいました。公式でバーカンが設置されるのはマジで嬉しいので、是非とも続けていただきたい… 今回のような視聴会といった形式だけでなく、公式がデカい音で音源鳴らして酒が飲める場所を与えてくれたならばそれ以上の幸せってたぶんないと思います。おそらく今回の目的は、制作サイドが現時点での最高傑作を作れた自負がある上で、第三者 (=内田さんの活動に熱意のある参加者) 的な評価 (=プロップス) を得ることで、うまい感じにPRをしようと考えていたのかな〜とも思います。PRだったらいくらでもするんで何卒ご検討のほど…

 

川崎さんと工藤さんの挨拶

まずはじめに、川崎さんから今回のイベントの開催の意義が語られました。これまでアーティスト活動を開始して約3年。フルアルバム2枚、コンセプトアルバム2枚、シングル1枚の36曲が制作されました。そんななか、内田さんの休養を経て、満を辞して発表する「ICECREAM GIRL」川崎さん曰く「本当に最高の作品が出来た」と冒頭で言い切られました。これまでも「本当に良い作品ができた」といった旨の言葉は何度も仰っていましたが、今回の川崎さんは過去に類を見ないくらい自信を持って言い切っておりました。制作サイドがここまで自信を持っている作品、絶対ヤバいと思います。また、今後も随所に見られますが、内田さんと制作スタッフさんの熱意とバイヴスがなければ、ここまでの信頼関係は生まれないことでしょう。非常に印象的な一幕でした。

一方、工藤さんからは川崎さんに関して言及がなされました。なんでも、普段我々ファンは川崎さんを「川崎さん」と呼んでいるが、制作スタッフ、延いては社内では全く違うとのこと。なんと川崎さん、社内では「まいたん」と呼ばれているそうだ。ぶっちゃけ、今回の視聴会でいちばんの衝撃。「今後も内田彩とみんなのアイドル・まいたんをよろしく」とのことを仰っていた。

 

「ICECREAM GIRL」楽曲解説会

御二人の挨拶の後、実際にアルバム「ICECREAM GIRL」を一回し視聴をした。個人的にはバーカンもあるしそこそこ踊るのかな〜と思っていたりもしたのですが、皆さん真剣に作品に耳を傾けられていました。平日、しかも月曜日の19時に集まる方々ですもの、当然でした。

この後、フロア前方にて川崎さん、そしてディレクターの井上さんによって収録曲について1曲ずつ解説がなされました。内田さんご本人がご不在のイベントということで、普段は言えないようなレコーディングの裏話なんかも聞くことができる貴重な時間でした。

 

井上さん: この曲はコンペでも満場一致で決まりましたね。今回のアルバムのコンペでは200曲以上が集まり、それを制作スタッフが厳選し25曲にまで絞りました。それを実際に内田さんと会議のような形で話し合い、「SUMILE SMILE」を除く11曲が決まりました。コンペの時には誰が作曲をしたなどはわからないようになっているのですが、この曲はわりと早めに決めっていました。

川崎さん: みんながお気に入りの一曲でしたよね。本当にアルバムに収録したい曲がたくさんあったのですが…それくらい厳選されています。私のお気に入りの1曲は落選しました…

井上さん: また形を変えて出るかもしれないので(笑) この曲のデモを聴いた時にBメロにラップがあって、「あっ、これ絶対歌ってほしい!」ってなりました。

アルバムのコンセプトであるアイスクリームっぽい曲で、「Yellow Sweet」と共にリード曲争いをした「What you want!」です。個人的にはこのアルバムでもかなり好きな曲です。ラップいいですよね、2Bのラップは落としどころというか言葉選びがすっごい綺麗でした。それにしても、コンペって200曲以上も集まるんですね…ホントにびっくりでした。川崎さんのお気に入りの1曲は落選してしまったとのことですが、またコンセプトアルバムの時のように形を変えて世に出回ればこれ以上ないくらいに幸せだと思います。

 

井上さん: この曲はコンペではなく書き下ろしでお願いしました。これまでの「アップルミント」だったり「Blooming!」だったりはバンド曲だったのですが、今回は武道館ライブを経て、いろんな流れを汲んで、更には内田さんの休養などの時間をおいて考えました。

「ICECREAM GIRL」の制作が決まったのは今年のはじめだったのですが、「SUMILE SMILE」を発売してからのテンションだったり、「with you」からのエレポップを、内田彩の音楽活動におけるメインジャンル、内田さんの歌声が活きるジャンルの一つとして捉えていて、hisakuni先生にそのような方向で書き下ろしをお願いしました。

川崎さん: こういう曲調って、内田さんにしか歌えない感というか、内田さんの声を以ってこそ輝きますよね。

井上さん: あとは作品的にも過去作との繋がりがあって、これまでよりもすこし大人っぽい感じがします。これは内田さんが、大人っぽい点を意識してレコーディングをされてました。このアルバムで今の内田彩だからこそできる、等身大の彼女に寄せていった形ですね。

川崎さん: こういう曲調、EDMのなかでも、更に細かく言うならばフューチャーベースって言うんですが、皆さん御存知ですか? (知っている参加者に挙手させる) …あ、あんま知らないみたいですね。

個人的には、アルバムのコンセプト的には「What you want!」の方が合ってる気はするのにどうしてリード曲こっちなんかな〜と思っていたんですが、腑に落ちました。hisakuni先生がフューチャー系の楽曲を制作されたことで、なんとなくはわかっておりましたが、いざ明言化されると嬉しいものです。また、ここでは今の等身大の内田さんが表現されているとも仰っておりました。それこそ「アップルミント」の当時にはできなかったような表現、成長過程があったからこそ、今この瞬間に出せる/出すべき作品が出来たのかなと思います。

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©️ とんどる (@tondol)

あと個人的には、ついに制作サイドから「フューチャーベース」というワードが出たのは素直にヤバいなと思いました。詳しくは語りませんが、以前hisakuniさんとお会いした際に「これ (with you) ってフューチャーベースですよね〜」というお話をしたのですが、 遂に制作スタッフからも出るとは思っていませんでした。もちろんそのあたりのトレンドだったりを意識されているとは思うのですが、個人的には"EDM"といったわかりやすい言葉で片付けられるのかなと思っていたので嬉しかったです。Perfumeも最新シングルでフューチャーベースやってますが、個人的にはhisakuniさんの方がわざとらしさがなくて好きだったりします。

 

井上さん: これもコンペで最初の方に選ばれましたね。作曲家の方がアツい意気込みで望んでくれて、実際にコンペで名前を伏せて選んでも満場一致で決まりました。内田さんの歩んできたアーティスト人生を表す歌詞がたまりません。

最初は全然違う歌詞だったんですよ。それこそ、作詞の坂井さんは内田さんの活動にも初期から関わってきて理解度の高い方で、8割近くの歌詞は2日で出来ました。そこから残りの2割はなんと2ヶ月掛かりました。サビの最後の終わり方で悩んで、いちばん最後に何を歌うか試行錯誤を重ねたそうです。それで出来上がったのが「Say Goodbye, Say Hello 何度でもさよならを」という歌詞でした。前向きな意味で「何回でもさよならするよ」ってことです。そこが出来て制作のスタートができました。(短い曲で) わりとあっという間に終わります(笑)

「Say Goodbye, Say Hello 何度でもさよならを」ってマジいい歌詞すぎる。 

この言葉を思いつくまでに2ヶ月を要したということで、その期間にどれだけ坂井さんが内田さんのことを考えていたのかと思うと、本当に脱帽です。

 

川崎さん: これは井上さんのイチオシ曲ですね。

井上さん: これは決め打ちの書き下ろし枠ですね。前から内田さんを素晴らしいシンガーだと思ってて。それこそ、内田さんは歌が上手くて「あっ、オレ本当にラッキーだった(笑)  」 って。 どんな曲がきても歌えちゃうし、まだ出してない引き出しがあると確信していました。それで、ミディアムテンポのR&Bやってみたいなって。

書き下ろしを依頼して、たしか4月からGWくらいにかけて作詞家さんと話をしました。それで何度も書き直して作ってもらってて、内田さんには「スゴイ曲だから!」ってプレゼンして快諾してもらいました。デモを作るだけでも相当時間がかかりましたね。

テレ朝のイベントで初披露したんですが、「新曲でしかもこの曲か!」って(笑) いい意味で緊張されてたんですが、夕方の時間帯に披露できてよかったです。

川崎さん: デモみたく壮大な感じで歌うのかなって思ってたのですが、内田さんらしく歌った結果、暖かく優しい感じで曲の良さがさらに増していきましたね。すごく考えながらレコーディングされていました。

井上さん: 壮大な感じで歌うけど、自分らしい歌い方ですね。

川崎さん: 内田さんの優しい部分が出ていると思います。

ありがとう Close to you。このアルバムで1番好きかもしれないです。

Suchmosにも対抗できるような優しい優しいアーバン系の一曲。等身大の内田さんが歌うからこそ、アーバン系として成立している気がします。今回のアルバムの決め打ち曲3曲のうち、「Yellow Sweet」に続く2曲目がこれで本当に嬉しかったです。というかこれ本当に声優さんの曲なのか?

井上さんの「内田さんが歌うまくて、オレ本当にラッキーだった!(笑)」というのは、まさに。本当に器用なアーティストだなと思いました。

また、テレ朝夏祭りで初披露された楽曲でしたが、夕暮れの時間帯とロケーションがしっかり考えられていたのも、「やっぱりな」という印象を抱きました。上手いです。

 

井上さん: 内田さんがコンペで「絶対歌いたい!」って言ってたお気に入りの曲です。初めての作詞曲ですね。1番の黒須さんの仮歌詞に内田さんが2番を付け加えた形です。コンペの時にも「たぶん黒須さんの曲なんじゃないかな」と思っていたのですが、実際にそうでした。

実は、黒須さんがご多忙で1番以降の歌詞を泣く泣く書けなくなってしまったのですが、どうしても内田さんが黒須さんの歌詞を使いたいということで、「内田さん書いてみる?」といいたところ「やってみます」と。

それで、次の日には「できました」って言われて送ってもらいました。内田さんの歌詞、言葉の載せ方やら歌の乗り方がとても良くて、本当に全く直してないです。最後に、内田さんが1番の歌詞を少しだけ直して完成しました。

川崎さん: 内田さんらしい曲になりましたね。ライブではすごく盛り上がりそうなナンバーです。

井上さん: 最初はもっと短かったんですよね、黒須さんがオールディーズ感を意識されてて。(BGMの「Holiday」がアウトロへ…) あっ、もう終わっちゃう…(笑)

Ben Folds Fiveっぽい、ピアノとギターが特徴的なナンバーです。黒須さんの曲は「Let it shine」でもそうでしたが、特にピアノが素敵な印象を持っています。全然関係ないですが、私はBen Folds Fiveだと「Sport and Wine」が好きです。

内田さんが初の作詞ということでしたが、まさかこのような理由で作詞初挑戦、しかも1日で完成とは…やっぱり声優さん、言葉を使う職業の方は違うんだなとつくづく感じさせられます。ライブ、本当に楽しみですね。

 

井上さん: これはコンペの曲ですね。スタッフの人気が高く選ばれました。色々やってきましたが、「Bitter Kiss」のようにカッコよくて尖ったロックナンバーが内田さんお得意なんですよね。それでエッジのあるサウンドを選び、候補の中でロック系をやるならどれかと選んだ結果この曲になりました。

川崎さん: わりと競って決まった感じですよね。ロック枠の競合い。あと、いつも内田さんってロックな曲を歌う時に戸惑いがあって照れてます(笑)

井上さん: 2Bメロの「Hey」っていうコーレスなんですけど、内田さん側から長さを倍にしたいと伝えられたので今の長さに変わりました。ライブを意識してる感じですね。ほとんどドラムとベースとギターのみでやってて、「Bitter Kiss」に系譜のある楽曲です。

川崎さん: 内田さんってレコーディングもライブもいざ本番になればやるんですけど、リハとかでは本当に心配になるくらいにへらへらして本気出されないんですよ(笑)

武道館も一度も通してリハしてないんですけど、本番に強いんですよね。

井上さん: この曲は「Under Control」というタイトルなんですが、喉の手術等でもどかしい思いからの解放を自分の中で歌詞になぞらえていたそうです。

川崎さん: 内田さんは自分で歌詞を解釈して、歌に気持ちをのせるのが本当に上手な方なんですよね。 

たしかに2Bのコーレス、やたらと長かったです。サビでも叫べそうなところありますね。みんなしっかりコーレスやってほしいとのことでした。 

 

井上さん: 内田さんが歌いたいと言ってた曲です、かなり強めに(笑) みんな戸惑ってましたけどね。「今回はこういう曲をやってみたかった!」と仰ってたので、「実はこれhisakuniさんの曲です」と伝えたところ、内田さんはガーン!みたいな(笑) また選んじゃったとのことです。

川崎さん: これまでにない、ありそうでなかった一曲ですよね。

井上さん: ちょっと妖艶で大人っぽい歌い方が新しいですよね。「What you want!」と同じアルバムですけど、振り幅があるというか。

川崎さん: このアルバムでは少ない"演じる系"の歌ですよね。

井上さん: hisakuniさんもこんなに歌っていただけたら、作家冥利に尽きますよ。ちなみに今回のアルバムは「カレイドスコープロンド」を除く全てのタイトルがアルファベットです。

カレイドスコープロンド、マジでヤバすぎたのか私を含め3人ほどバーカンに走り、急いでテキーラをオーダーしていました。アップテンポでめちゃかっこいい曲です。てかhisakuniさんマジでなんでも出木杉くんじゃないですか? 

 

川崎さん: あっ、これは…

井上さん: (笑) これも書き下ろし枠ですね。「ピンク・マゼンダ」と「Daydream」も制作の際に書き下ろしの依頼をしたのですがその枠です。ジャンルはエレクトロニカで、青漆で音が何層にも重なっています。あの2曲と全然違うけども、地続きな曲ですね。

川崎さん: 今までで一番救われないというか、答えの出ない歌詞ですよね。

井上さん: 作詞の中村さんと話し合って、一曲だけで世界観を作るのにはって考えました。内田さんが「今回は悲しい曲をやりたい」と言ったので用意しました。

川崎さん: ある意味ですごく共感してもらえるんじゃないですかね、誰にでも経験があるというか。Dメロでは、それまで静かで閑散としていたところに、一気に悲しさが罰発して歌がエモーショナルになります。

井上さん: 他の曲では聴けない歌声ですよね。

川崎さん: この曲は一番時間が掛かってレコーディングの際も悩まれていました。いろんな歌い方ができる方なので…

いや、ヤバかったです。Dメロ以降の感情の乗り方がスゴい。音としてはブレイクビーツなのですが、「Daydream」の時のように曲の進行による振れ幅はそこまで大きくない印象でした。ただ、抜くところでしっかりと抜く、メリハリのある楽曲でした。最後は1拍抜いて曲が終わるあたりもカッコよかったです。

「悲しい曲をやりたい」というのが内田さんのご要望ということでビックリしました。それこそ、今回は「ICECREAM GIRL」という超ハッピーなタイトルだったので、まさかこの曲収録されるのか…といった感じです。坂部剛さんの曲なので、書き下ろし枠でしたね。 

 

川崎さん: この曲大好きで大事な一曲です。

井上さん: 作詞が只野さん、作曲が持田さんということで当然書き下ろしで作りました。今までの流れがありつつ、次の曲ってどうなるのかと只野さんと話し合いをして、大人の歌というか、今どんなことを歌うべきか考えました。

川崎さん: 激しくて力強いけど切ない、内田さんの歌声とマッチしてる曲ですよね。

井上さん: そもそも「SUMILE SMILE」までシングルを出していなかったんですよ。それって最初からそうしようと思ってて。内田さんにふさわしい楽曲を作りたいなと。

1stアルバムの「アップルミント」はアルバムだけど全曲シングルにしてもいいくらいの曲をなんとしても作ろうと思っていて。3年前の春に、内田さんと「初めまして」の前から実は「アップルミント」と「Breezin'」は制作をしていて、「内田さんには是非ともこれを歌ってほしい」と。作ってもらった先生方には、「普通にいい曲じゃダメ!内田さんのデビュー曲なんで普通にいい曲じゃダメなんです。」ってプレッシャーかけて(笑)

実際に「アップルミント」では、みんなが共感できる曲になりました。彼女が歌った時にどう感じてどう共有できるのかを大事にしています。

作詞作曲家の先生、そして内田さんには、1stシングル「SUMILE SMILE」だったり、今回の「Frozen」ではプレッシャーや期待に応えるどころか、何倍にもいい歌で返してくれました。

これまでアルバム4枚、シングル1枚、タイアップは0という異例の音楽活動をなされてきた内田さん。その理由がようやくここで明かされました。井上さん曰く、もう活動以前からそういう方向性にしようと考えられていたとのこと。その上で、「アップルミント」をはじめとする楽曲はどれも普通に良い曲ではだめで、内田さんだからこそ歌える曲を作っていると仰っていました。それこそ、ここまで幅広いジャンルを歌える内田さんもそうですが、ここまで幅広いジャンルを手掛けられる制作スタッフのみなさまもまたスゴイ…と感じました。特に、「アップルミント」に関しては特に幅広い、良い意味でまとまりがないのに最後の「ドーナツ」でめちゃ締まるみたいな印象を受けていたのですが、井上さんの「どの曲でもシングル張れるくらいの曲を作った」という旨を受けて、妙に納得する結果となりました。あまり大きなコンセプトのない実験的なアルバムかと思っていたのですが、とりあえずガツガツと攻められていたのですね… やはりどうしてもタイアップ楽曲の方が多くのリスナーのもとに届く世の中ですが、そんななかでもアーティストであるということにこだわり、ただただ良い音楽を届けるという考えには本当に恐れ入ります。我々も、良い音楽にはちゃんと「良い」というレスポンスを返すべきなのでしょう。

 

川崎さん: 続いては壮大なロックナンバーですね。

井上さん: コンペで候補がいくつかあるなから、ロックはどれをやろうかってなって。良い意味でどれも捨てがたかったし、わりとこのクオリティの曲はありました。そのなかでどれを取るかと。

川崎さん: この曲は壮大すぎるんじゃないかって言われてましたね。

井上さん: Bメロからガンと音が上がるんですよね。Dメロとか限界に近いハイトーンで。もちろん内田さんは出せるんですけども。そんななか、「今回は思いっきりやりましょう」っていうスタッフの声が多かったので採用されました。内田さんの歌の良さを最大限に引き出してます。

川崎さん: 切ないメロディーが良いですよね。

井上さん: ともすれと戦いそうな(笑) 宇宙映画とかにありそうです。 でも歌詞を見るとヒロインが部屋に一人でいるだけっていう歌詞。今このアルバムでこの曲を歌った時に、これも今回のアルバムのひとつのコンセプトなのかなと。等身大の、今の内田彩が何を歌うべきかって時に。

川崎さん: 今だから歌える曲がすごく多いですよね。歌手活動の3年間を見てきて。

井上さん: 内田さんホントに伸び代が半端ない。まだ全然いけます。今回の「Close to you」みたくいけますよ。

川崎さん: まだ開けてない扉がいっぱいありそうですし、それも軽々と越えていくんですよね。

コンペにおいて他の曲と競り合ったという一曲。作曲は「Like a Bird」の小野さんの曲ですね。内田さんご本人もニコ生で仰っておりましたが、やはり今だからこそ歌える曲、という意味で非常にアルバムコンセプトにマッチしていると感じました。ギターがエグい。

 

井上さん: お〜「SUMILE SMILE」ですね。今回のアルバムの曲順って内田さんが決めたんですけども、ここにきて「来た!!」って感じ。ここまできてみんなの知ってる「SUMILE SMILE」で更にアゲんのか?みたいな。

川崎さん: この曲を聴くと、別に活動をやめるわけじゃないですけども、走馬灯のように3年間みんなで走って来た思い出が蘇りますよね。これ以外にないっていう1stシングルを作れました。

井上さん: なんか本当に怒涛のようにリリースしてきて、ご自身も色々と悩まれる時期もあったけど、それが曲にうまく込められている気がします。

川崎さん: 逆に、今絶好調の内田さんがつくった今回のアルバムはすごかったですね。レコーディングの時も「え〜もう終わっちゃったんですか?」って仰ってました。

井上さん: 歌ってて気持ちよさそうでしたね。

川崎さん: あとは内田さんのライブとか我々も楽しみですからね。

井上さん: 歌上手くてホントにラッキー(笑) 

井上さんの「SUMILE SMILE」がくると更に一段アガるという話に納得いたしました。川崎さんも仰っていましたが、まだリリースして1年も経っていないのにどこか懐かしさのある曲だと私も感じています。おそらく、神聖さで聞き慣れないギターリフがそうさせるのかもしれませんが、本当に暖かい曲だなと感じました。以前はとても悲しい歌だなと思っていた時期もあったのですが、テレ朝夏祭りで初めて生で体験して以降、凄く良い曲だなと思うようになりました。今回の視聴会でも良すぎて動けなくなりました。

 

川崎さん: これはスーパー名曲!

井上さん: 逆に川崎さんにお話聞きましょうか。「Ordinary」と「Frozen」でどっちが好きなんですか?

川崎さん: それは「Ordinary」が1位ですよ。もう毎日聴いてます(笑) この曲は、6月25日のライブの際に、お客さんが内田さんを迎える様子が歌詞になっているんですよね。それこそ、去年はご本人の活動にも迷いとか不安が多く、スタッフとご本人がそれを経て元気にステージに立てること。こういう当たり前が戻ってきた幸せを歌ってます。

井上さん: これもコンペで決まって、プロデューサーの工藤さんが「この曲で終わりたい」って。

川崎さん: 作曲の金崎さんが歌詞を見てからさらに曲調が変わりましたね。

井上さん: そうですね、曲ができて、仮歌詞ができて、それを聴いて更にガラッとアレンジを変えてきました。

川崎さん: アップテンポだけどジーンときますよね。

井上さん: 内田さんの喉の手術のことだったり、当たり前だと思っていたことがそうじゃなかったんですよね。それこそ本業は声優さんだし、人生に関わることなので。音楽活動においても考えさせられました。

スーパー名曲です。

これまで、後付けコンテクストの「with you」はあったものの、おそらく本当にリスナーと内田さんの関係を謳った初めての楽曲です。6月25日のライブの光景を映した歌詞を見てから、作曲の金崎さんがデモからアレンジが大きく変わったそうですね。個人的にはこの曲大好きなんですけど、もう試聴の段階で「これはシラフでは聴けない」と思っていたので、試聴会という場を設けていただいて幸いでした。本当に良い曲なんですけど、これまで約3年内田さんの活動を追ってきて、普通に良い曲だなんて言えなくて、結果ここでも何も言えないです(笑) アウトロとか本当に爽やかで最高なので是非フルサイズで試聴してください。

 

最後に、ディレクターの井上さんからのご挨拶で「内田さんも仰っていましたが、是非CDで聴いた上で、10月の幕張メッセでライブを見てほしい。CDとライブ別々の雰囲気がある。幕張メッセでもアルバムを感じていただけると思います」という旨がお話しされ、イベントは終了いたしました。

 

所感

これまで小出しで伺うことはあったものの、川崎さんと井上さんのお話を通して、やはり制作側として内田さんの音楽を作ることは本当に楽しいんだろうなと感じました。御二人も終始満足そうにお話をされており、普段は「またアルバムやるの!?」と叫んでいる内田さんですが、今回は自信満々でレコーディングに臨んでいたというお話も受け、とても良い環境で音楽活動をなされているのでしょう。1リスナーとしても本当に嬉しく思います。

また、今回の「ICECREAM GIRL」は今だからこそ届けられる、"等身大の内田彩"がテーマとなっているとのことです。どの楽曲にも他の楽曲との振り幅がありつつも、どこか内田さんの身の丈にすっぽりと収まる印象を受けたのはそのためでした。「EARNEST WISH」で部屋に一人座っているヒロインも、「Ordinary」でファンとの関係性を歌うヒロインも、「What you want!」でキレッキレのラップを披露して、おそらくライブのステージ上でもぴょんぴょんと飛び跳ねるヒロインも。全て、内田さんの31年間の人生とそこで培ってきた演技力と経験がなければなしえないものだなと感じました。

改めて、今回のアルバムで本当の意味で"等身大"の内田彩さんが体験できることを嬉しく思います。

今回の試聴会は、そんなことを考えさせられる貴重な時間になりました。またやってほしいですね。

ありがとうございました。

 

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