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Aqoursが来たりてヘヴィメタる -90'sヘヴィメタルバンドにおけるアイカツとは何か-

この記事はラブライブ! Advent Calendar 2016 - Adventar 9日目の記事として公開されました。そんなわけでラブライブ!アドベントカレンダー、懲りずに2度目の投稿です。前回は思いのほか拡散されてしまい、一時期2chで軽くこのブログが叩かれていたのをドイツの友達と「ネット怖いね。」とか言って見てたのですが、今回はそんなことも起こらないであろうくだらない記事なので安心して公開できます。

 

昨日はada (@adacola)さんの記事でしたね。μ'sとAqoursの誕生日についての考察(?).md · GitHubという記事でしたが、μ'sとAqoursのメンバー計36名の誕生日が被る確率ってどれくらいなのか?という問題に触れられていました。私も以前より「鈴木愛奈内田彩さんの誕生日被ってるのか〜」と思っていたので、この問題がとても深いところまで言及されていて非常に興味深いものでした。私は文系なので理解できないかと思っていたのですが、めちゃめちゃ簡潔な文章だったのでまだの方は是非こちらもご覧ください…!

 

まえがき

皆さんは1990年代に一世を風靡した「音楽バンド」といえば何を思い浮かべますか?………なるほど、Mr.children。たしかに90年代のミスチルはシングルでは『innocent world』をはじめとして数々のダブルミリオン作品を生み出してますね。アルバムなんかだと『深海』は常に話に上がる名盤でしょうか。………幕張メッセの駐車場に20万人を集めた伝説的ライブ*1、今も語り継がれていますよね。私も『生きがい』や『Special Thanks』*2なんかがすごい好きです。ただ、今回お話するバンドは、バンドはバンドでもロックバンドじゃありません。「メタルバンド」です。そして彼らは自分たちの仲間を「メンバー」などとシャバい呼び方はしません。「構成員」と呼称します。そして最後に、彼らは人間ではありません。彼らは…なんと「悪魔」なのです。もうお分かりですね、本日のトピックは90’sを生きた伝説的ヘヴィメタルバンド聖飢魔IIそして、今を輝くスクールアイドルAqoursについてです…!

 

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 (画像は2期のμ'sです…)

 

 

お前も信者にしてやろうか

「そもそも聖飢魔IIとは…」って方もいるでしょう、これを読んでいただいてる読者の方々はおそらくタイトルの「Aqours」から引っ張られてきた10代や20代前半の方々だと思うので無理もありません。ここで軽く聖飢魔IIについて説明を施します。

 

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聖飢魔IIとは「『聖』なるものに『飢』えた時代に悪『魔』が『II』び(再び)蘇る」というコンセプトを掲げた90年代のメタルバンドです。構成員には入れ替わりがあるものの、最終的にはデーモン小暮閣下(Vo.)エース清水長官(Gt.)、ルーク篁Ⅲ世参謀(Gt.)、ゼノン石川和尚(Ba.)、ライデン湯沢殿下(Dr.)といった5名が集まりました。代表作には「お前も蝋人形にしてやろうか!」が決め台詞の『蝋人形の館』、某音楽番組において演出のためドライアイスを焚きすぎた結果、まさかの画面が真っ白になりボーカルすら画面から消えた伝説のバラード『白い奇跡』、そして今回の記事のタイトルの元にもなっているデビュー作『聖飢魔II〜悪魔が来たりてヘヴィメタる』などが挙げられます。彼らの目的は20世紀の終わり、つまり世紀末までに「地球を彼らの音楽で征服すること」でした。彼らはこれを公約として地球での活動に狼煙を上げ、約14年と長きにわたって日本のメディア業界を中心に大活躍。そして19991231日に彼らのラストライブと共に「地球征服完了」を宣言しこの世を去りました。その後は人間界でソロ活動をする者もいれば、大相撲界のコメンテーターとして活躍する者もいます。同時に、彼らは地球征服後の確認作業として、約5年を周期に地球での活動を一時的に再開します。昨年も武道館をはじめとして各地でライブツアーが開催されました。ちなみに、彼らはライブのことを「ライブ」とは呼ばないため、先ほど記述した文章は誤りとなります。正しくは、ライブのことを「ミサ」と呼称します。そしてシングル作品、アルバム作品のことをそれぞれ「小経典」「大経典」と、ファンのことは「信者」と呼び、デーモン小暮閣下が教祖の悪魔教の地球における布教活動を行なっていたのでした。また、地上での人間の姿も彼らの本来の姿ではなく、「世を忍ぶ仮の姿」として我々の眼に馴染みやすい形態を採っていたそうです。年齢も当時は約1030歳ほどでした。そのため、よくNHK系列の相撲番組で目に映るあの人、今年のアニサマ2016に出演したあの人も世を忍ぶ仮の姿で活動を続けているのです。心なしか、上のμ'sの画像の高坂穂乃果ちゃんも、先ほどのデーモン小暮閣下のポーズによく似ていますね…悪魔界ではメジャーなダブルピースのようなものなのでしょうか。

 

 

悪魔はオタクに優しい

本題とは関係ないのですが、ひとつ彼らの優しさを示すエピソードがあるので紹介します。社会人のオタクの皆様ならしばしば目の当たりにすると察するのですが、「このイベント行きて~、けどこの日絶対仕事じゃん…」「この日のチェキ会、18:00開始とか絶対無理でしょ~」といったシチュエーション、ありませんか?特に平日イベントです、噴水広場*318:00とか。ただでさえ池袋駅から10分も離れた場所に構えたサンシャインシティの地下一階に、真っ当な社会人は水曜18:00には集まれません。無理です。オタクも会社には勝てない時だってあります。そんな時、何か言い逃れの一言がほしいですよね。「田舎のばあちゃんが」といったアレです。そんな切り札、できれば罪悪感無しで欲しいですよね?………実は聖飢魔IIの信者だけにはありました。あるライブで彼らはこう言いました。

我々のライブはあくまで「ミサ」だ。「ミサ」とは日本語で「宗教の催し」であり、つまりは「法事」である。もし我々のライブに来るために会社を休むなら「法事です。」と堂々と言いたまえ。

そうです、彼らのライブに限っては真っ当に「法事」という言葉が使えるんです。便利ですね、流石に法事と言われては会社の上司もなくなく我々を帰すことでしょう。もちろん「法事」を使いすぎては絶対に怪しまれるでしょうが、適度に「法事」という言葉が使える聖飢魔IIのミサ、非常にオタクに優しいものとなっています。残念ながら聖飢魔IIは解散してしまったので「法事」が頻繁に使えることはありませんが、オタク業もある意味では宗教みたいなものですので、ご利用の際は計画的にお使いください。

 

 

沼津の海から叩き上げ

一方のAqours(あくあ)にもちょっとだけ説明を施します。

 

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Aqoursとはラブライブ!というメディアミックスプロジェクト*4から派生して2015年に産声をあげたラブライブ!サンシャイン!!という作品に登場するアイドルグループの名称です。この「ラブライブ!」とは言うならば「アイドルたちの甲子園」であり、今やアキバドーム*5で開催される一大プロジェクトなのです。そんなラブライブ!を一大コンテンツにまで築き上げたのが、「ラブライブ!」(無印)に登場するアイドルグループ μ’s *6なのでした。この物語は、Aqoursは先輩アイドル μsの背中を追いかけ、奮闘するというお話です。そして、作品の舞台は静岡県沼津市内浦をいう小さな田舎町です。現地の方々には申し訳ないですが、ホントに田舎です。「沼津って東海道新幹線も停まるじゃん!」と思われる方もいるでしょうが、停まるのはその手前「三島駅」であり、ギリギリ沼津には停まりません。なんとも言えない微妙なポジションの沼津駅からバスで約30分ほど生まれた海沿いに内浦の「町」があります。そんな何もない田舎町から「私たち…輝きたい!」という想いを胸に、μsの背中を追うリーダー高海千歌ちゃんを中心とした9人の少女たちが立ち上がるのでした。……といった物語です。まぁいわば、田舎からの叩き上げって感じですね、「待ってろ東京のガキども、俺らが今すぐ下克上起こすぜ!」といった言葉でラブライブ!サンシャイン!!90%は説明ができます。

 

 

本題の前に…

「そんな可愛い女の子とヤバい悪魔をなんで並べるんだ!?」といった声も聞こえてきそうな今回の記事ですが、彼ら/彼女らは切っても切り離せない要素をいくつも共有しているのです。Aqoursが来たりてヘヴィメタる」というタイトルはネタでもなんでもありません。ダイスキだったらダイジョウブ!それでは本題に移りましょう。

概略

聖飢魔II / Aqoursの発祥

⑵ 聖飢魔IIアイカツである

⑶ 作品における「輝き」への言及

⑷ フロントマンの特徴

⑸ 地方都市経済の活性化へ貢献

⑹ 最後に

  

 ⑴ Aqours聖飢魔IIはどのように生まれたのか

皆さん、Aqoursがどうやって生まれたかは覚えていらっしゃいますか?簡潔に説明すると、東京は秋葉原の巨大モニターに映るスクールアイドルの姿に胸を打たれた主人公の高海千歌ちゃん。そんな彼女が幼馴染の渡辺曜ちゃん、東京からの転校生の桜内梨子ちゃんと共に後述するスクールアイドル活動を開始します。そして物語を経るに連れ、他に6人のメンバーを集め、スクールアイドルAqoursとしてアイドル活動をする、いわば部活動のエピソードです。彼女たちは浦の星女学院高校スクールアイドル部に所属する部員であり、アイドル活動を生業とするプロのアイドルではありません。彼女たちは「部活動」の一環としてその音楽を鳴らし始めたのです。

 

一方、聖飢魔IIはどうでしょうか。彼らは1982年に結成、1985年にメジャーデビューし、数々のヒット作を生み出してきました。数々のテレビ番組にも出演し、その風貌からは一切想像できないようなエンターテイメント能力でお茶の間に心地よい笑いを提供していました、悪魔なのに。そんな彼らですがデビュー前はどうだったのでしょう。実は聖飢魔II構成員のほぼ全員が東京都新宿区に位置する早稲田大学の学生だったのです。彼らはかつて聖飢魔IIに所属していたダミアン浜田殿下の下に集結し、「部活動」の範疇で音楽を始めたのでした。その活動の奇抜さや派手さはさておき、彼らの音楽も最初は部活動が始まりだったのです。加えて、聖飢魔IIの構成員には何度か入れ替わりがありました。主にギターやベースが脱退という形でバンドを去り、そのたびに代わりのメンバーを集めました。聖飢魔IIAqoursと同様にメンバー集めに尽力し、やっとのことで最終構成員であるデーモン小暮閣下エース清水長官、ルークⅢ世参謀、ゼノン石川和尚、ライデン湯沢殿下という5名になったのです。その後、彼らはμ'sもそのステージに立った紅白歌合戦にメタルバンドとして初めての出場を果たし、お茶の間に浸透するまでの国民的ヘヴィメタルバンドとして邦楽界のスターダムへと上り詰めました。しかし、彼らの音楽の始まりもAqoursと同様に「部活動」の一環という形を取っていたのです。これがAqoursと聖飢魔IIの共通点の1点目です。

 

 

聖飢魔IIはスクールアイドル活動

プロジェクトラブライブ!から飛び出したAqoursは、プロのアイドルではありません。彼女たちはあくまでも部活動として活動するアイドルです。このような活動をするアイドルをラブライブ!の世界ではスクールアイドルと呼称します。言い換えれば、高校を卒業すれば彼女たちはその学校の生徒ではなくなるため、たとえアイドル活動を続けたとしても、それはもうスクールアイドル活動の範疇ではありません。そのため、彼女たちにも3年生が卒業を迎える際に、様々な問題が起きてくるはずです。*7要するに、スクールアイドル活動は有限であり、最長でも3年間という「活動の長期性の乏しさ」が特徴とも言えます。

 

さて、聖飢魔IIの場合へと移ろうと思いますが……ところで皆さん、覚えていらっしゃいますか?彼らのバンド名……そうです「聖飢魔IIです。「聖なるものに植えた時代に悪魔がIIびやってくる」というコンセプトと同時に、彼らは「世紀末」には解散をするという「活動の長期性の乏しさ」を示す、時限爆弾のような問題を抱えていました。つまり、彼らはその名の通り、1999年12月31日には公約通りに「解散」することを余儀なくされていたのです。前述のスクールアイドル活動において明確な終わりである高校の「卒業」があるのと同様に、彼ら悪魔にとってもその華やかな活動の背後に、明確な終わりである「世紀末」が常に存在していたのです。これは明らかな共通点ではないでしょうか。スクールアイドルのAqoursヘヴィメタルバンドの聖飢魔Ⅱ。その活動の長さに違いはあれど、高校の卒業式と地球の卒業式の日が彼ら/彼女らの活動の背後には常に存在し続けていたことに違いはありません。悪魔活動はいわばスクールアイドル活動と呼んでも過言ではないのです。

 

 

⑶ 意外にもピュアな悪魔の一面

「私たち…輝きたい!」 これはAqoursのキャッチコピーです。「助けて!ラブライブ!*8と並び、今では多くの人々に認知されているのではないでしょうか。μsに憧れてAqoursを始めた高海千歌ちゃん。何もない内浦から私たちが普通じゃないことを成し遂げてみせるμsのように私たちも輝きたいという強い願いが込められたコピーになっています。μsの作品においても「輝き」は数多く言及されますが、その代表例として今回はアニメ ラブライブ!1期のオープニングテーマ僕らは今のなかでの歌詞を参考に考えてみます。この作品には次のようなリリックがあります。

恐がる癖は捨てちゃえ とびきりの笑顔で
跳んで跳んで高く 僕らと今を
弱気な僕にさよなら 消さないで笑顔で
跳んで跳んで高く 僕らは今のなかで
輝きを待ってた

 この内容を受け継ぐかのように、Aqoursの1stシングル君のこころは輝いてるかい?が生まれました。もうタイトルからでもわかるとおり、「輝き」というものを作品の核として置いています。この曲のサビは次のようなものです。

君のこころは輝いてるかい?
胸に聞いたら"Yes!!"と答えるさ
この出会いがみんなを変えるかな
今日も太陽は照らしてる 僕らの夢

このように、ラブライブ!あるいはラブライブ!サンシャイン!!「輝き」という要素は切っても切れない関係にあるのです。

 

蝋人形の館』『1999 SECRET OBJECT』『FIRE AFTER FIRE』『地獄の皇太子』などのヘヴィメタル楽曲が代表作の聖飢魔II。これらは非常に攻撃的な歌詞と180近いBPMでまるでドラッグのように聴くものを狂わせます。しかし、意外にも思えますがそんな彼らにも非常にピュアな内容の楽曲が数多く存在するのです。前述のドライアイス事件を引き起こした『白い奇跡』『サクラちってサクラ咲いて』などはギターサウンドも入りつつ、彼らの作品の中では非常に爽やかな仕上がりになっています。そんななかでも、今回紹介するのは1998年に発表された『空の雫』という作品です。この作品は聖飢魔II作品でも珍しく外部ライターとの共作となっており、聖飢魔IIの活動後期に多いさわやかな曲調となっています。とにかく歌詞がピュアです。具体的にはこのようなものが挙げられます。 

永遠のドアを開いて 夢を探しに出かけよう
通り過ぎた日々を 悔やまずに
今だけの空を見上げて
何かを掴み取る それだけで生まれ変わる

非常に……ピュアではないでしょうか?とても悪魔が歌う歌詞とは思えません。また、そのなかでも特に注目していただきたいのが2サビの歌詞です。

何一つ解りあえずに 夢を諦められるほど 輝き無くしちゃいないはず

この歌詞を読んだ時点で既にピンときている方もいらっしゃるかと思います。そうです、ラブライブ!サンシャイン!! 9話「未熟DREAMER」及び挿入歌『未熟DREAMER』の内容に沿っているんです。この第9話では、これまで小原鞠莉と松浦果南を中心として、すれ違いを起こしてきた3年生。かつてスクールアイドルとして活動を始めるも、鞠莉の将来のためにあえて彼女を偽り、スクールアイドル活動に終止符を打った果南。そんな気持ちを知らずに彼女に「またスクールアイドルを始めよう」と説得を繰り返す鞠莉。どちらの事情を知りつつも影で見守ることしかできなかった同じく3年生の黒澤ダイヤ。そんな3年生のすれ違い、ぶつかり合いがまだ6人だった頃のAqoursのメンバーによって解決へと導かれる第9話。

いつもそばにいても 伝えきれない思いで こころ迷子になる 

ナミダ 忘れてしまおう  歌ってみよう いっしょにね


言葉だけじゃ足りない そう言葉すら足りない
故にすれ違って 離れて しまったことが
悲しかったの ずっと 気になってた

わかってほしいと願う キモチがとまらなくて
きっと傷つけたね それでも あきらめきれない
自分のワガママ 今は 隠さないから

これは『未熟DREAMER』の歌詞の一部です。2バースの「そう言葉すら足りない 故にすれ違って」3バースの「わかってほしいと願う キモチがとまらなくて」などは、一度スクールアイドルという夢を諦めてきた彼女たちの関係性やキモチを特に象徴するリリックなのではないでしょうか。『空の雫』の「何一つ解り合えずに 夢を諦められるほど…」という歌詞は、『未熟DREAMER』が伝えるメッセージのシノニムとして、これ以上ふさわしいものは存在しえないのではないでしょうか。そして、ラブライブ!サンシャイン!!のコンセプトである「輝き」に言及した上でそのような内容になっているため、非常に完成度の高いラブライブ!サンシャイン!! 9話のキャッチコピーと言っても認められるレベルだと私は考えます。

 

ちなみに、アニメの中の彼女たちの物語と沿うように、『未熟DREAMER』も曲が進むにつれて「もう一度みんなで夢を叶えてみよう」といった内容を歌い始めます。

どんな未来かは 誰もまだ知らない
でも楽しくしたいホントに
みんなとなら 無理したくなる
成長したいな まだまだ未熟DREAMER

一方、『空の雫』は最終部においてこのようなリリックを叩き出します。

永遠のドアを開いて 夢を探しに出かけよう
通り過ぎた日々を 悔やまずに
今だけの空を見上げて
何かを掴み取る それだけで生まれ変わる
もう 諦めるな

「もう 諦めるな」…これほど熱い歌詞はないのではないでしょうか?再び夢の海へと漕ぎだしたAqoursへのエールにも聞こえてきます。このように、『空の雫』のなかにはラブライブ!サンシャイン!!のひとつの物語がある。彼らのピュアな歌詞はたとえ畑亜貴が書いていなくともラブライブ!なのです。

 

 

⑷ 私は一応リーダーのデーモン小暮、高校2年生。 

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『未熟DREAMER』と『空の雫』、どちらもいい楽曲でしたね。ところで、Aqoursのリーダー高海千歌ちゃんって、誰かに似てませんか?

 

 

 

 

 

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そうです、1998年に開催されたツアー「日本全国 ふるさと総・世紀末化計画」のデーモン小暮閣下ですね。歌も歌うし髪もオレンジ。そして見るものを思わず微笑ませるピュアな笑顔。アルカイックスマイルと呼ぶにふさわしいでしょう。 君のこころは輝いてるかい?………以上です。 

 

 

ところで…

ここまで読まれた方で、「いやいや、μ’sでも輝きについては言及してるし、デーモン小暮だってほとんどの時期はアッシュブラウンの髪色やん!こじつけじゃね!?」と思われる方もいるかと思われます。たしかにμsも音ノ木坂学院発祥の部活動であり、スクールアイドル活動であり、輝きに関しても充分なまでに言及されています。高坂穂乃果ちゃんの髪色もアッシュブラウンに近いものであり、よほど14年間活動してきたデーモン小暮のそれに近いものがあるでしょう。しかし、ここから更に2点、μsとの間には存在せず、Aqoursと聖飢魔IIの間にのみ存在する明確な共通点について言及していきます。

  

 

⑸ 地方都市経済の活性化へ貢献

ラブライブ!サンシャイン!!の物語は静岡県沼津市内浦という小さな町とその近辺であり、お世辞にも決して多くの観光客が勧んで訪れるような立地ではありません。バスで30分の沼津駅も、バスの本数は30分に1本がほとんどです。せめて海岸と、内浦から離れた沼津港のリーズナブルな海鮮料理が主な観光地や名産と言えるでしょうか。もちろん、沼津の海鮮は本当にリーズナブルな上にめちゃめちゃ美味しいので、是非一度訪れていただきたいものではあるのですが…… そんな沼津ですが、ラブライブ!サンシャイン!!とのコラボを皮切りに、様々な変化が訪れました。

 

まずはじめに、ラブライブ!サンシャイン!!と地元施設との様々なコラボが挙げられます。例として挙げるならば、沼津市の様々ある名所や旅館、飲食施設とコラボしたラブライブ!サンシャイン!! パズルラリー」が適当でしょうか。

一言で言うと、ラブライブ!サンシャイン!!の舞台でもある沼津・内浦地区近辺の宿を回り、宿泊したり、お食事をしたり、お土産を買ったりして所定の金額を使うことで、宿ごとに決められたパズルのピースをもらうことができ、それらを集めてパズルを完成させると、三津観光協会公認の認定証をもらうことができる・・・という企画です。

出典: ラブライブ!サンシャイン!! パズルラリーのススメ - FLYING

 

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安田屋旅館の様子   出典: ラブライブ!サンシャイン!! パズルラリーのススメ - FLYING

具体的には高海千歌ちゃんの実家のモデルとなっている「安田屋旅館」などが挙げられます。ちなみに上記の記事は1日目のとんどる(@tondol)が作成したものです。パズルラリーでコラボをしている沼津市内の旅館等が多く記載されてますので詳しくはこちらをご覧ください。

 

この他にも、小原鞠莉こと小原家一派が所有する富豪マンション「淡島ホテル」が立地する淡島へのラッピング船「シャイニー丸」なども新たに爆誕!しました。

 

また、静岡名産ののっぽパンラブライブ!サンシャイン!!とのコラボ商品を開発しました。

のっぽパンは、静岡県沼津市のバンデロールが製造する菓子パンである。正式な商品名は「のっぽ」だが、「のっぽパン」とも呼ばれており、バンデロールの公式サイトにおいても双方の表記が混在している。

こののっぽパンですが、ラブライブ!サンシャイン!! 放送後のインターネット販売の売り上げが前年比の5倍にまで昇ったと語られています。

出典: イブアイ静岡 (静岡放送)

作中でもたびたび国木田花丸ちゃんがかじりついていますが、ファンからの好評を受け、今年夏にはラブライブ!サンシャイン!! の描き下ろしイラストでラッピングされたのっぽパン 塩キャラメル味」が発売されるに至りました。

 

ふるさと納税に関しても同じことが言えます。こちらが沼津市の近年のふるさと納税に関するデータです。

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出典: ふるさと納税サイト [ふるさとチョイス] | 静岡県沼津市[ぬまづし]の使い道と街について

ラブライブ!サンシャイン!!が発表された昨年度は約4100件の寄附件数に昇り、その額は1億円を優に突破しています。2008年度の38万円/5件から着々と納税額を上げてきた沼津市職員の方々もこれには驚きなのではないでしょうか…この数字は2014年度の503万円/約2800件の約2倍の数字となっています。今年のデータはまだ見つけられませんでしたが、このペースですとアニメが放送された後ですので、これ以上の数字を叩き出しそうですね。

 

最後に、これは沼津市民の方のTwitterを拝見して得た情報なのですが、多くの観光客を呼ぶことに成功した沼津市。以前より劣化気味であった沼津駅北口の壁が塗装され直されたそうです。

 

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こちらは劇中の沼津駅北口です。

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沼津駅北口でのキャストの集合写真です。この場所はファンが聖地巡礼をする場所のひとつであり、以前よりも見栄えが良くなったということで、市民の皆様にも作品のファンにも何よりと言えるのではないでしょうか。このように、ラブライブ!サンシャイン!!は様々な方面からの地方都市経済の活性化に取り組み、大きな功績をもたらしました。今後もより多くのコラボ企画が生み出されることでしょう。個人的には渡辺曜ちゃん/斉藤朱夏ちゃんの水泳教室などの開催を期待しております。

  

 

一方、聖飢魔IIAqoursと同様に地方都市の経済活性化に貢献してきました。彼らが1998年に発表した聖飢魔II 日本全国総・世紀末化計画」がそれにあたります。翌年の解散と地球征服を控えるなか、「地球征服を迎える前に、日本にはもうちょっと元気になってほしい」という悪魔なりの優しさで企画されたこのプロジェクト。まずは全国47都道府県全てでのライブツアーを開催。加えて、各県の名産や企業を募集し、それに関するローカルCMを制作。そのCMへの出演を全てノーギャラで承るというものでした。実際にツアーは37都道府県で開催され、地方都市ではあまりのライブハウスの規模の小ささに、そのビルだけでは照明を使用するだけの電力がまかないきれず、ライブの途中で停電が起きるといった悪魔的なハプニングも発生したそうです。こちら、ラブライブ!サンシャイン!! 3話のような話ですね。そして、ローカルCMも無事に制作・放送され、最終的にはDVDに収められる形となりました。代表して福井県沖縄県、静岡県、青森県CMを紹介いたします。

 

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聖飢魔IIを楽しもう!」というメッセージとともにこのCMがブラウン管を伝ってお茶の間に流れていたわけです。最早プロパガンダとかで済まされないほどパンクな時代があったものなんですね。清々し過ぎて風情すら感じてしまいます。

 

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こちらは福井県で放送されたYAMAGUCHIという企業のお茶のCMです。悪魔5人がお茶で和む映像の背景、背景のお茶の緑が思わず地獄を色で示すとこんな感じといった風にも見えてきますね。聖飢魔IIも、飲んでいる!」という淹れたてのお茶のような熱いコメントが流れてきます。長机の前に悪魔5人が座り、お茶を傾ける画を撮ったカメラマンさんはどのような気持ちだったのか、想像の余地を絶します。

 

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こちらは沖縄の商店街を歩く聖飢魔IIですね。デーモン小暮閣下は金属バットがごとく泡盛を肩に掛けています。パンクですね。商店街繋がりで、今年公開された映画「HiGH AND LOW THE STORY OF S.W.O.R.D.」が名作なのでぜひご覧下さい。EXILEAKIRAや商店街で喧嘩屋を自称する三代目の岩田くんとかが暴れまわります。

 

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泡盛を片手に、沖縄料理屋での会合の様子です。非常に楽しそうで何よりですね。このシーンで流れる「満足とは、こういうことだ!」というセリフ、10万年以上生きた閣下の一言だと考えると、とても考えさせられるものがありますね。今年公開された映画「怒り」でも沖縄が舞台となっていますが、泡盛繋がりでこちらも名作なので是非ご覧ください。

 

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ちなみにこちらは沼津の位置する静岡県のCMです。「ふるさと総・世紀末化計画 世紀末を楽しもう!」というロゴの下に「移転しました。」とポップなフォントで描かれているのが非常にシュールですね。悪魔と民放との間に何かあったのかを思わず勘ぐりたくなる一枚です。

 

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最後に、こちらが青森県三内丸山遺跡をモチーフにしたりんごジュースです。よくご覧ください、左上の文字。「Shiny」という会社が作っています。そう、小原鞠莉さんですね。小原一族はりんごジュースの製造にまで手を伸ばしていたのでしょうか。幅が広いことこの上ありません。

 

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ちなみにこちらには「呆れたうまさだ!」というセリフが入っていました。私もシャイニーなりんごジュース、飲んでみたいものです。

 

ラブライブ!サンシャイン!! と同様、聖飢魔IIに関しても地方都市の経済を活性化させていました。それもこちらは全国規模です、非常に有効なものであったのではないでしょうか。こちらも、両者を繋ぐ共通点のひとつだと考えられます。このようなCMが見られるかもしれない次の世紀末が待ち遠しいですね。

 

 

⑹ 最後に

μsにはなくて、Aqoursにはある聖飢魔IIとの非常に明確な共通点が存在します。それは、津島善子こと「堕天使ヨハネの存在です。

 

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大辞泉において「堕天使」とは次のように定義されています。

だてんし【堕天使】

キリスト教で、悪魔のこと。神の試練に堪えきれず下界に堕とされた天使。

特に、その首領ルシフェル

 μsのメンバーに矢澤にこはいるものの、悪魔や堕天使の類は存在しません。一方で、自称ではあるものの津島善子は劇中で「堕天使ヨハネを名乗っています。これは……明らかな共通点……ですよね??

 

 

わかりやすいAqours / 聖飢魔II

以前私が作成したものの、まったくバズらずに終わったAqoursと聖飢魔IIの共通点をまとめた画像です。よろしければお使いください。

 

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あとがき

いかがだったでしょうか。皆さんが思われていた以上に聖飢魔IIアイカツをしていたと思います。聖飢魔IIの活動には、スクールアイドルとして大切なものが詰まっているのではないでしょうか。そんな彼らの次の復活ミサは4年後です。是非とも会場で会いましょう、私もいい加減『地獄の皇太子』を生で聴きたいのでミサへ向かいます。そして、Aqoursのファンの皆様は2月末に横浜アリーナ前で乾杯しましょう。『未熟DREAMER』のエモいギターでクソ泣いて、『Daydream Warrior』のトロピカルハウスでガン踊って、『MIRAI TICKET』と『ユメ語るよりユメ歌おう』が持つコンテクストの塊をぶつけられてもう一回クソ泣きましょうね。なお、私はベルリンから日本へのKIKOKU TICKETは手配したものの、横アリのチケットは一次先行でさらっと落選したので両日ともしめやかに募集しております……何卒。

 

明日の担当はろそ (@lesoyyyymmdd)さんです。あの伝説のイベント「内田彩 アップルナイトin赤坂BRITZ」に関してとのことですが、どのような記事になるのでしょうか。当時のイベント内容が激ヤバなこともさることながら、個人的にめちゃめちゃお世話になっていてよく一緒にお酒を飲んでいるろそさんなのですが、ブログ記事という形でお言葉を拝見するのは初めてなのですごく楽しみにしています。明日が来るのが待ち遠しい限りです。

 

 

↓ これまでにアップされた記事です ↓

amadamu.hatenablog.com

(南條愛乃さんのアーティスト活動全体についての記事です。はてなブログ公式の人気記事にピックアップされたため、一時期信じられないくらいのPV数を叩き出した結果、実母にもこのブログが見つかるという時間を引き起こした上に、2chTwitterで「長い」だの「三森さんの方が独自性あるんじゃね?」とか叩かれた記事です。南條さん御本人に謝罪したい気持ちで一杯です。)

amadamu.hatenablog.com

(南條愛乃さんの前回のライブツアーを交えての考察記事です。前編が長すぎたためかおそらくあまり陽の目を浴びていないであろう後編です。)

amadamu.hatenablog.com

(内田彩さんの楽曲『with you』より、新曲『Everlasting Parade』について考えてみたという記事です。こちらは発売日前に公開したものなので、途中登場する『Everlasting Parade』の歌詞に少々誤りが見られます。)

 

次回は「フリースタイルダンジョンのステージにAqoursが参上!?」(仮) という記事を出す予定ですが、期待しないでください。

*1:1999年に開催された「GLAY EXPO'99 SURVIVAL」というライブのこと。詳細はリンクより。伝説の20万人動員ライブ! 「GLAY EXPO '99 SURVIVAL」を振り返る - エキサイトニュース(1/3)

*2:GLAYの名曲

*3:声優アーティストなどがCD発売イベントをしばしば行う場所。池袋サンシャインシティ地下1階のこと。ここに来るオタクはよくまわりの一般客に写真を撮られツイッターで晒される。

*4:アニメ、音源制作、ゲーム、アプリ、ライブなど多方面に渡って企画制作をしていくコンテンツのこと

*5:劇場版『ラブライブ! The School Idol Movie』において登場した、おそらく東京ドーム規模だと思われるライブ会場。

*6:音ノ木坂学院高校スクールアイドル部より始まったアイドルグループの名称。詳しくは「ラブライブ!」を見てください。

*7:ラブライブ!(無印)においても、3年生が卒業するにあたりメンバーの中でμ'sを終わりにするか、3年生が抜けた後も続けるかという話し合いがなされました。結果的に彼女たちは9人がそろわなければμ'sではないという理由で活動にピリオドを打つことを2期11話と劇場版において選びました。当然のこの問題は3年生のメンバーがいるAqoursでも同様に起こり得る問題であり、この後どのようにこれに向き合っていくのかが今後の見どころのひとつであると言えます。

*8:電撃G's magazineという雑誌の2015年4月号においてラブライブ!サンシャイン!!のプロジェクトが指導が告げられたが、その際に誌面に記載されていたキャッチコピー