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川崎の工場地帯出身のラッパーとHiGH AND LOWと内田彩さんが好きです

aikoの言葉にはリアルが詰まっている 〜LLR vol.08 Zepp Tokyo公演を経て〜

まえがき

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本日は aiko Live Tour 「Love Like Rock vol.08」Zepp Tokyo 公演に参加して参りました。

「良いJ-Popが聴きたい!」

「よくわからんけどaikoだったら絶対良い曲歌ってくれるはず」

「てかチケット取れるし行こ!」

こんな形で、本当にほとんど曲も知らないまま4月末のライブに乗り込んだわけなのですが、その日のライブが本当に楽しかったわけで……

気づけば、今日のライブのチケットとお休みが準備された形でこの日を迎えることとなりました。

約2ヶ月、半身浴の時はいつもスピーカー片手にバスタブに蹲りaikoを聴く日々。おかげで、今日のライブは前回の何十倍も楽しくなりました。

前回は、全く知らない曲だらけだったものの普通に感動してしまい、今回は歌詞の文脈も把握した上で更に泣く…みたいな形だったのですが、まだまだ一人前には程遠い。

そんなわけで、今回はライブに参加した方向けの記事となっております。ネタバレもありますのでご注意ください。

また、彼女の作品を聴き始めて2ヶ月前後の素人目線ですので、本当に大目に見てください…感想等いただけるとありがたいです。

時間の関係と内容の都合上、アンコール間際から書き始めていきます。

 

本日のセットリスト

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一人の女性としてのリアルが今ここにある

「前半から汗がスゴい」というaikoの言葉通り、開始からもみくちゃのこの夜のZepp

一瞬もその熱が途切れることなく、時に静かに、時に激しくフロアに熱がこもっていた。

そしてこの日のライブにも終わりが近づく。

フロアには彼女のアンセム「be master of life」をドロップ。

落ちサビの演奏中、ステージとフロアが共にボルテージ最高潮に達した瞬間演奏を止め、ファンの「aiko!」コールを煽る彼女。

汗で濡れた髪をこれでもかと言わんばかりに搔き分け、フロアの方へ耳を突き出し、とにかくファンの声を求める。

会場が一体になった瞬間、彼女はこう叫んだ。

ずっとあたしだけの名前を呼んで。他のアーティストやバンドのことを呼ばないで。

絶対に負けたくない。

 今年でキャリアは19年目、ライブをすればチケットは即完売し、作品を発表すればすぐにヒットソングとしてCDショップの棚に並ぶ。

女性の恋愛を歌う彼女の考え方や生き方がこの言葉には詰まっていると思った。

「二時頃」という曲にこんなリリックがある。

あたしだけをその瞳に映してほしくて

真夜中に家の廊下で少し凍え、鼻水をすすりながら慕っている男性と電話を掛ける女性の姿がこの作品では描かれている。

状況は違えど、恋人、あるいはファンに対して「自分だけを見ていてほしい」という想いがまさしく彼女の言葉に映し出されているのではないだろうか。

ちなみに「二時頃」は1999年に発表された作品である。

約18年を経た現在、年齢を積むことでの成長はもちろんあるだろう。

しかし、もし彼女の心情の根幹が約17年前から変わらないこと、スタンスを曲げていないことが認められたならば、彼女は作品に"リアル"を落とし込んでいるのだ。

つまり、決してファンに切り取られる部分だけを飾った"キャラ"で恋愛を歌っているのではない。

一人の女性としてステージや作品における言動を全てを一本の槍で貫き通すような、そんな存在なのではないだろうか。

この言葉を伝えた「be master of life」が非常にアッパーでライブユースな曲であることを踏まえつつも、彼女の宣言は非常に泥臭く熱いものだった。

素直にかっこいい。

この後、今日一番の拳を利かせての「誰が何を言おうと関係ないあたしは味方よ そんなの当たり前の話よ」というリリックで私が涙を流したのはまた別の話である。

 

内面 実体験 これで何本目のライブ

アンコール後、前髪を切りすぎた全人類のアンセムこと、名曲「シャッター」を披露。

これほど綺麗に邦楽を歌い上げるアーティストはaikoくらいしかいない、彼女の作曲家としての才能もあるのだろうが本当に聴いていて、音を体験していて楽しい…そう感じていた私だったが、続くMCで彼女が語った言葉はあまりにもストイックすぎるものであった。

アンコールは私にとってご褒美です。またステージで歌えることが本当に嬉しい。

これまで何回もライブをしてきたが、「やりきった」と思えるものはひとつもなくて、いつも「もっと頑張れた」と後から思ってしまう。

みんなの笑顔を見ていると、どうしても「もっと歌えた」と思ってしまう。

だから、今日のライブもアンコールから取り返させてください。 

…あまりにもストイックすぎる。

ひょっとしたら、多くのアーティストが同じようなことを言わないだけかもしれない。影に隠しているのかもしれない。

私にはプロのアーティストであり続け、常に上の次元を目指す大変さを理解しようにもそれが出来ない。しかし、あくまでほんの僅かでしかないだろうが、彼女の発言に私はハッとした。ライブで100%の力を出し切るというのは、本当に難しいことなのだろう。

彼女の5日前のツイッターにおける投稿である。

やはり、彼女の歌声には喜びだけでは到底片付けられないストーリーがあり、それは私たちの瞳にはストイックに映るものなのかもしれない。

ただひとつ言えることは、私たちは今後も彼女の音楽を楽しみ続けることが最良の回答なのだろう。

ちなみに、今日のライブは私が趣味の半身浴中によく流している「シャッター」や「冷凍便」が披露された。これらの曲は4月28日の公演に参加した際はどちらも披露されず、"自分で考えたセトリがそのままライブで披露された"状態であった。

この後、aikoの作品の中でも5本の指に入るくらいに好きな「二人」が披露され、落ちサビの観覧車のくだりで涙を流したことはまた別の話である。

 

リリックただ綴るだけじゃダメ 生き様で証明するまでは

私が22年間で何100本もライブを観てきたなかで、とにかくライブへのこだわりや想いを言葉にのせるaiko

ライブが始まれば「みんなの前で歌うのが楽しい」

アンコールが始まれば「またみんなの前で歌えて嬉しい」

非常に歌に対して正直な彼女。

アンコールも終わり、この夜の幕引きとなる頃、彼女はマイクを通してこう伝えた。

いま歌い終わったばかりだけど、もうみんなに会いたくなってる。もう歌いたくなってる。

私はこの言葉に聞き覚えがあった。

シングル「プラマイ」のカップリング曲で、私が半身浴中によく涙する楽曲「4秒」である。

この曲でも「二時頃」と同様に慕っている男性と今度は明け方まで電話をしているのだが、その最終部、電話を切った瞬間のリリックである。

じゃあまた明日と青白くなった空と一緒に

ボタンを押して息を吐く あぁもう声が聞きたい

まさしく、このライブの最後を切り取ったような描写ではないだろうか。

たしかに、この歌詞の舞台はおそらく自宅、そして私がいま語っているのはライブのステージであり、舞台の規模や状況に大きな差異があるだろう。

「あぁもう声が聴きたい」なんてキモチは言葉に出してもか弱いものだろう。

しかし、彼女の思い人(=ライブにおけるファンや歌)に対する尽きない想いが、色濃く反映されたものだと私は考えている。 

つまり、ここでもやはり彼女の作品は彼女の生き様によって説得力が生まれるのであり、彼女のライブでの発言さえも、歌詞における世界観や心情描写と一致しているのである。

aikoは歌うときも話すときも、彼女の等身大を私たちに魅せているのであり、それはやはり本当にかっこいいと言い切れるものではないだろうか。

この後、自宅のバスタブでかれこれ1時間キーボードを叩いている私だが、ふと脳裏に「4秒」のメロディーが流れて静かに涙を流している。しかし、それもまた別の話である…

 

あとがき

以上が、私が今日のライブに参加し、特に強く彼女のアーティスト性や人間性を意識した部分だ。

彼女は"aiko"というキャラクター(キャラではない)を非常にリアルな形で体現しているのだと私は感じた。

 

さて、この記事では彼女のMCにおける発言をかいつまんで纏める形となった。

無論、彼女はシンガーソングライターであるため、一番のメッセージは言わずもがな彼女の歌、アクトに込められているわけである。

この記事ではまだ私の気持ちを俯瞰できる状態ではなかったため、今回は割愛させていただく。

…というか、ライブのレポートとか無理よ。楽しすぎてほとんど記憶飛んでるし。

 

そんなわけでスカして文章書いたんですが、結論から言えばaikoは最高、明日もライブあるの本当に楽しみ。やったー!」といった内容です。以上。

あ、あとaikoはローソンと祭りのテキ屋のくじびきのバイトをしてたそうです。