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主に音楽と声優について西東京から発信します

2016年を象徴する声優ベストトラックス10選+2

はじめに

2016年も残りあと4日。みなさま今年も1年お疲れ様でした。私といたしましては、何故かベルリンで生活することになったりと声優さんを少し離れたところで見守っていましたが、今年の声優楽曲もアツかったですね。

そんなわけで、今回の記事では"2016年良かった声優楽曲10選+2"なんていうありがちな企画をやっていこうと思います。なお、声優楽曲の括りは未だその枠を捉えきれないままですが、今回はその楽曲にアニメーションタイアップがある / 声優さんが歌っているという条件のどちらかをクリアすれば、ここでいう声優楽曲として認められるとします。最初に書いておくと…非常にミーハーでこえぶてぃっくなチョイスです。マジで申し訳ないと思ってるので、あとがきでめっちゃ謝罪します。

今年はインプットが少なかったのが難点ですが……どうぞご覧ください。

  

とぅいんくるそんぐ!! - 田切双葉(CV:金澤まい)臼田桜(CV:夏野菜緒

作詞: 久猫あむ 作曲: D.watt 編曲: D.watt 

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三者三葉」キャラクターソングVol.2「小田切双葉&臼田桜」/ 5月18日発売

軽快なシンセベースでとても踊りやすい楽曲です。フロアユースと表現するのが適切でしょうか。動画工房の日常系アニメは基本的にハズレがない印象ですが、キャラソンも外さないとは流石です。

いい曲なんですけど、ぶっちゃけそこまで作品にも楽曲にも思い入れはないため次にいきましょう。

 

Guilty Night, Guilty Kiss! - Guilty Kiss from プロジェクトラブライブ!

作詞: 畑亜貴 作編曲: R・O・N 

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ラブライブ!サンシャイン!!」 ユニットシングル(3) 「Strawberry Trapper」/ 6月8日発売

ラブライブ!サンシャイン!! のユニット別楽曲として発売された1枚です。彼女たちのユニット名はGuilty Kiss。そんな彼女らの名前を冠した楽曲となっております。

A面の「Strawberry Trapper」はロック調のおふざけ楽曲でしたが、こちらはシャレオツで、譜割りが丁寧になされたディスコミュージックとなっております。作曲はEDM (Emotional Dochakuso Music) でおなじみのR・O・N先生。この時点で信用に値する楽曲でしょう。彼が声優の声をサンプリングしたりカットアップしたりするときは基本的に良い曲になること間違いなしです。作詞はもう言わずもがな、ラブライブ!楽曲の全てを手がけてきた畑亜貴先生。おしゃれなビートの上に「ギルティナイト ギルティキス」というちょっとダサい言葉のリフレインが続く感じ、まさにラブライブ!という感じです。これでダサくなかったらラブライブ!じゃないですからね。

ちなみに、こちらのCD帯のコピーは"愛こそ全て…"というものでした。他ユニットのCYaRon!とAZALEAに冠しても、それぞれ"ヤァ!ヤァ!CYaRon!がやって来る""プリーズ!!3人はアイドル"というコピーでした。これらは全て、ビートルズの作品である「All You Need Is Love (愛こそはすべて)」「A Hard Day's Night (ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!)」「Help! (4人はアイドル)」のパロディとなっており、遊び心が組み込まれたものでした。(※カッコ内は邦題) 

 

MELODY FLAG - 水瀬いのり

作詞: 中野領太 作編曲: 中野領太 

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水瀬いのり 3rdシングル「Starry Wish」カップリング / 11月9日発売

今年10月より文化放送で放送開始されたラジオ番組「水瀬いのり MELODY FLAG」のテーマソングです。

疾走感のあるメロディーラインと、全体を通して鳴り響くピアノの音色、サビ前で盛り上がりを見せるドラムスのクレッシェンドと彼女の力強いソプラノボイスが全て合わさった素晴らしい楽曲です。初めて視聴した際、タイトル曲でありアニメ「Vivid Strike!」のエンディングテーマである「Starry Wish」は正直1ミリも刺さらず、「キングの頭は小倉唯か〜。そりゃ作ってんの俊龍だもんな〜。」と流し聴きしていたのですが、この曲に関してはイントロのピアノの時点で「あ、ヤバい」となってしまいました。

彼女の2ndシングル「harmonny ribbon」はミディアムテンポの歌謡曲という感じでしたが、この楽曲は彼女のデビューシングル「夢のつぼみ」とメロディーや内容共に似たものとなっています。インタビューで彼女はこのように語っていました。

水瀬: 本当にラジオのタイトルが前奏で乗るような感じで、番組とは二人三脚。イントロが流れることで「あっ、ラジオが始まった!」と思ってもらえるような疾走感のある楽曲を選ばせてもらいました。歌詞の中でも「約束の時間 ここで待ち合わせ」と歌っていますが、そういうメッセージもラジオとリンクしていますし、みんなを楽しい世界に誘っていくような内容もやっぱりラジオの魅力そのまま!

記者:『MELODY FLAG』は今回のシングルの中では、今まで水瀬さんが歌ってきた楽曲のイメージに一番近いかもしれません。

水瀬: たしかに"みんなで始める"という意味ではデビュー曲と同じですね。でも、さまざまな楽曲を歌わせてもらうことで少しずつ世界観も広がってきて、みんなでもっと前に進んでいこうと。そういう意味では応援ソングとしてもより進化できた気がします!

水瀬いのりインタビュー②「今はいろいろな曲に感情を乗せて皆さんに届けられることが本当に幸せ!」|Nizista (ニジ★スタ) - 声優・アニメへ虹を架ける新メディア。

応援してくれる仲間を集めるため、大きな旗を掲げるように堂々とした楽曲となっていますね。そんな彼女が音楽番組「NAOMIの部屋」で語っていた当面の目標は"1stライブの実現"でした。そろそろ持ち曲も貯まり、実現可能なところにまで来ていると思われます。2017年の彼女に注目ですね。 

 

NECOME - 南條愛乃

作詞: rino 作編曲: lotta

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南條愛乃 3rdアルバム「Nのハコ」収録 / 7月13日発売

2016年最も売れた声優アルバムこと南條愛乃さんの3rdアルバム「Nのハコ」すごかったですね、3万枚も売れましたよ、アルバムなのに。さて、今回はそんななかから3曲目の「NECOME」をピックアップしました。そもそもこのアルバムは、「南條愛乃をひとつの箱としてみたとき、中に何が入っていると思いますか?何が入っていたら面白いと思いますか?」ということをコンセプトに、彼女が"南條愛乃"とは何なのかを上京してから親交のある友人やクリエイターに"歌詞提供をしてもらう"という形でその答えが聞きたいと投げかけたものでした。このアルバムに関しては、過去にこのブログで言及済みですのでそちらをご覧ください。今回紹介できなかった他の楽曲陣も全て粒ぞろいですので、是非とも聴いていただきたい次第です。

amadamu.hatenablog.com

今回紹介する「NECOME」は、南條さんが自身の出演作「D.C.Ⅲ 〜ダ・カーポⅢ〜」より親交を深めたrinoさんが作詞を担当されました。南條さんが愛猫家ということもあり、"猫目線"で描かれた作品となっています。

── 3曲目「NECOME」のrinoさんの詞を読むと「なんでネコ目線?」って気になったりしますし。

私もrinoさんもネコが好きだからですね(笑)。実際、ネコって私のことを一番身近なところで見ていると思うし、そのネコの目線を借りるとより身近な存在として私のことを描けるってことなんでしょうね。

── 詞の中のネコは南條さんの部屋着がアレなことを軽くディスったりしながらも(笑)、「泣きたい時はそばにいるよ」「たまに抱きしめてほしいかも」と南條さんに愛情を寄せています。

まさに猫っぽいですよね。なんでもない日常のワンシーンがrinoさんの手によって、とんでもなく優しく穏やかで、愛情にあふれた1曲になりました。優しすぎて、いただいた歌詞を読みながらホロっときてしまいました。

南條愛乃「Nのハコ」インタビュー (2/4) - 音楽ナタリー Power Push

そんな穏やかで優しい時間を象徴するかのように、メロディーはボサノバチックなゆったりとした音数の少ないものとなっています。南條さんだからこそ出せるゆったりとした語りかけるような声で、非常にピースフルな仕上がりです。声優さんが楽曲を歌う意味とはまさにこの"雰囲気づくり"が上手いというところにあるのかもしれません。声優として培ってきた演技力があるからこそ、猫の目線で曲の世界を表現することが可能であり、穏やかな時間の流れを表現できるのかもしれませんね。

 

Daydream Warrior - Aqours from プロジェクトラブライブ!

作詞: 畑亜貴 作曲: 前口渉 編曲: 中士智博

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ラブライブ!サンシャイン!!」TVアニメ Blu-ray 第4巻特装限定版封入特典 撮り下ろしAqoursオリジナルソングCD④ / 12月22日発売

今年ついにアニソン界で市民権を獲得したジャンルといえば何でしょうか?それは"トロピカルハウス"です。トロピカルハウスとは、EDM (Electronic Dance Music) の枠内に収まりつつ、その派生として生まれたジャンルであり、その音楽性からEDMへのアンチテーゼに"なってしまった"と言われています。2014年近辺からシーンに躍り出たこのジャンル。代表曲としてはジャスティンビーバーの「What Do You Mean?」や「Sorry」がトロピカルハウスの名前をポップスの世界へ広めた代表曲でしょうか。国内では、今年発表されたPerfumeの最新アルバム「COSMIC EXPLORER」の「Baby Face」が例として挙げられます。アニソンでは、大人気アニメ「ユーリ!!! on ICE」のオープニングテーマ「You Only Live Once」や、B面の「Sing And Dance!」が挙げられます。B面はTokyo 7th Sistersを手がける大活躍のトラックメーカー fu_mouさんが作っているのでこちらも是非押さえていただきたいところです。

そんなトロピカルハウス、ハウスはダンスミュージックでよくあるBPM130前後のハウスのことですが、トロピカルとは何を指しているのでしょうか。これはピアノやグロッケンをはじめとしたいわゆる"生音"のことを指しており、軽快ではずむような南国風の音として捉えられています。とても聴きやすくチルい曲として成立しているため、EDMへのアンチテーゼとも呼ばれて"しまって"いるのです。

そんなシーン最前線のサウンドとユーロビートを合わせたのがこの「Daydream Warrior」という楽曲です。正直、かっこいいです。昨年末、アイドルマスター シンデレラガールズよりTaku Inour feat. 飯田友子の「Hotel Moonside」が幕張で披露されて以降、何かと声優EDMが持て囃される時代となっておりますが、そのなかでも「Daydream Warrior」は頭一つ飛び抜けている気がします。イントロのトロピカルチックなキーボード、ローから入ってくる力強いキック、そして間奏ではやっぱりカットアップです。最高じゃないですか!?是非とも聴いていただきたい一曲です。

2017年はTokyo 7th Sistersやシンデレラガールズでもこのような声優トロピカルハウス楽曲が見受けられると思いますが、その先陣を一足早く切ったプロジェクトラブライブ!、今後の動向に目が離せませんね。

 

未熟DREAMER - Aqours from プロジェクトラブライブ!

作詞: 畑亜貴 作編曲: 渡辺和紀

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ラブライブ!サンシャイン!!」挿入歌シングル「夢で夜空を照らしたい/未熟DREAMER」/ 9月14日発売

2016年の問題作です。ラブライブ!サンシャイン!! 第9話の挿入歌ですね。物語ではこれまで各々が様々な問題を抱えていた3年生の果南、鞠莉、ダイヤ。"お互いがお互いを優しい嘘で偽りつつも、最後にはそれが相手を思いやった結果すれ違いが起こってしまった。それを知った今、もう一度Aqoursの9人で夢を追いかけよう"といったお話でした。この作品においても一番の勝負回だったと思われます。

9人がやっとひとつになれた話。そんな大事な場面で一体どんな挿入歌が流れるのか… これまでのラブライブ!であれば、「僕らのLIVE 君とのLIFE」や「KiRa-KiRa Sensation!」といった純アイドルソングが選ばれてきたわけなのですが、Aqoursは違いました。アップテンポというよりは、むしろゆったりとした曲調だったのです。イントロの琴の音色、下で鳴る通奏低音のようなオルガン、Aメロで静かに奏でられるアコースティックギター、そしてBメロへのブリッジで再び入ってくる太いギターの音色。だんだんと音数が増えていくのが、3年生がひとつになっていく様子のメタファーとなっており、非常に壮大なイメージをリスナーに抱かせます。琴がダイヤ、Bメロから入るキーボード(またはアコースティックギター)が果南、エレクトリックギターが鞠莉の立ち位置をそれぞれ表しているかのような演出が憎いですね。「この場面でこの楽曲持ってくるの!?」とテレビの前で叫んでしまう経験はμ'sの頃にはありませんでした。最高の楽曲です。ていうかサビのギター何回ダビングしてんの!?

作編曲の渡辺和紀さんラブライブ!シリーズでは「そして最後のページには」「Mermaid festa vol.1 」「好きですが好きですか?」「夏、終わらないで。」などを制作された激ヤバクリエイターの方です。「未熟DREAMER」がこのような素晴らしい楽曲となったのも彼のおかげです。ありがとう…

amadamu.hatenablog.com

以前、未熟DREAMERに関して言及した記事です。

divefeelinggood.hatenablog.com

他のブロガーの方が制作された、作中での楽曲の扱われ方に関する記事です。「松浦果南系」というブログタイトルからしてヤバい代物だと感じられます。

tondol.hatenablog.jp

私も2日目で南條さんの記事を、9日目でAqours聖飢魔IIについての記事を制作したあのラブライブ! Advent Calendar 2016 - Adventar 最終日の記事です。

とんどる (@tondol) くん制作の記事で、マジで良すぎて殺すみたいな感じなので是非読んでください。

 

完全無欠の無重力ダイブ - 和泉一舞 (CV:津田美波)

作詞: しゃばだば (Sound CYCLONE) 作編曲: しゃばだば (Sound CYCLONE)

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ひなビタ♪ Five Drops 02 -honey lemon- 和泉一舞 / 1月6日発売

お待たせしました、ここにきてやっと声優シティポップです!この曲を語らずして2016年を終えることはできません。津田美波ベストシングシリーズ。

そもそもこのコナミが企画している"ひなビタ♪"というコンテンツなのですが、正直執筆している当人も音ゲーなのか何なのか…といったくらいで、あまり内容を理解しておりません。ただ、送り出してくる楽曲が高確率でヤバい良いということだけは自信を持ってお伝えできます。マジで意味わからないコンテンツなのにコナミの人選がいいのか曲が常に高クオリティであり、そのなかでもこの「完全無欠の無重力ダイブ」は2016年のマスターピースとも言える楽曲です。この楽曲においては、まずもってベースラインが頭おかしいくらいに最高です、本当にカッコいい。それにあわせてドラムも非常にキレた音を出しており、極上のリズム隊の音に津田美波さんのふわふわとした歌声がのっかっています。"無重力ダイブ"という言葉の通り、聴くものをどこかこの世界から軽く浮かばせるようなそんな一曲に仕上がっています。

ちなみに、あまりにも情報がないため、今回少しだけ調べてみました。この作品を制作したしゃばだばという方なのですが、どうやら同人音楽系のクリエイターだそうです。Rock,Pops,Jazz,Soul,Funk,Fusion,R&Bなど多様な音楽のエッセンスを盛り込んだ作品を制作・発表することを目的に、2006年から活動しているSound CYCLONEというユニットの一人なんだとか。コミックマーケットにも作品を出品しているとのことです。

話は代わるのですが、私はよく職場のスピーカーに自分のミュージックプレイヤーを繋いで曲を流しています。まだ学生アルバイトであることや職場の面々が寛容なため、アニソンをガンガン流していてもめちゃめちゃ許容されています。なかには、バンドマンの先輩もおり、「お、この曲良いね!」と言ってくれる方もいらっしゃいます。そんなある日、「完全無欠の無重力ダイブ」を流していたのですが、その先輩が思わずこちらに向かって「何だこのヤバい曲は!?」とわりと大きな声で尋ねてきました。彼は続けて「ありえないくらいに完成されたライン、ベースが上手すぎるし意味がわからない。本当にアニソンなのか?」と尋ねてきました。アニソンリスナー以外からも信頼の厚いこの作品。是非とも聴いていただきたく思います。

 

Floating Heart - 内田彩

作詞: SUIMI / hisakuni 作編曲: hisakuni

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内田彩コンセプトアルバム 「Sweet Tears」収録 / 2月10日発売

"うっちー meets EDM?"という企画より始まった、内田彩さんのソロ活動のコンテクストが込められた作品です。 バレンタインの2月14日を前に発売したため、恋をテーマに制作された2枚組コンセプトアルバムのうち、彼女の好きな"エレクトロポップ"を取り扱ったアルバム「Sweet Tears」 そのリード曲となっているのがこの楽曲です。

彼女の2ndアルバム「Blooming!」のラストナンバー「with you」の物語の後日談として描かれており、恋する女の子が憧れの男の子と結ばれた後の幸せな気持ちが繊細に描かれています。聴いているだけで恋をしたくなるような、キュンとする歌詞が特徴的です。「with you」の歌詞からいくつかのワードがサンプリングされ、「あの後、実はこうなったんだ…」と彼女の楽曲を聴き込んできたファンにだけ伝わるというのもまたオシャレです。

メロディはポップでキラキラ系のきつくないシンセ音で構成されており、BPM128という非常に踊りやすい早さとなっています。クリエイターは内田さんのエレクトロ系楽曲の多くを担当されており、業界大注目のSupa Love所属 hisakuni 大先生。プリパラ等の楽曲も制作されている方ですね。現在フューチャー系の楽曲を作らせたら右に出る者はいないでしょう。

2016年は日本武道館公演を大成功に収め、自身初の1stシングルも発売した声優アーティスト内田彩。特に、hisakuni × Aya Uchidaのフューチャーコンビは本当にヤバいです。こちらの「Floating Heart」の後日談として制作された1stシングル収録の「Everlasting Parade」も併せてお聴きいただけると幸いです。正直、この紹介枠だけではこの楽曲の良さは書ききれないため、過去にこの楽曲について考察した記事を記載いたします。是非とも内田彩さんがこの楽曲に対して込めたコンテクストと共に楽しんでいただきたいと思います。

amadamu.hatenablog.com

 

Radio Happy - 大槻唯 (CV:山下七海) from アイドルマスター シンデレラガールズ

作詞: BNSI (MC TC) 作編曲: BNSI (Taku Inoue) ※作詞/作編曲共に 井上拓 (Taku Inoue) である

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THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 041 大槻唯  / 3月2日発売

Taku Inoueが生んだ2016年最高のフロアユース楽曲。これまで「Romantic Now」「Pon De Beach」「Hotel Moonside」などで数々のアイマス楽曲派を踊らせてきたTaku Inoue 殊玉のEDM系パーティチューンです。アイマスEDMにイノタク有り。そう言わしめる一曲となっております。

ユー・アー・リスニング・トゥ・レディオ・ハッピー

いつもそばにいるよ

眠い朝も 憂鬱な夜も

ナナナナナ 聞かせて シンガロング・ナウ

歌おうよ 踊ろうよ ステイ・チューン!

君にもできるよ セイ! HOO!

響きだした最高のミュージック

ナナナナナ 聴かせてシンガロング・ナウ

歌詞を見るだけで最高のパーティの様子が伝わってきますね。ユー・アー・リスニング・トゥ・レディオ・ハッピー」僕たちの隣には、いつも最高のミュージックとTaku Inoueの笑顔があります。ありがとうRadio Happy...

今年3月に発売されたこの作品。あまりにも良すぎるせいか、発売当初は「マジで良い」「勝てない」との声がファンの間で多く上がり、軽く事件にまでなりました。アニクラに行けばこれが流れない日はないほどの人気ぶりを博していたほどです。更にTaku Inoueの盟友 livetune a.k.a.kz が「Radio Happy (kz remix)」なんてものを作り上げてしまったため、Radio Happyの熱は世界へと羽ばたいていったそうです。聞くところによると、kz自身が海外でDJをした際、彼のremixのイントロが流れた瞬間の客のブチ上がりようが半端じゃなかったとか。remix音源は発売も流通もしておらず、秋葉原に位置するクラブMOGRAのユーストリームで短期間のみでしか視聴することはできませんでしたが、そこまで押さえている、そこまで押さえさせるこの楽曲は地味にスゴイなんて言葉では形容できません。Radio Happyを語らずして2016年は終われないのです。ありがとうTaku Inoue...

 

Dive to Blue - アイマリン (CV:内田彩)

作詞: 玉屋2060% 作編曲: 玉屋2060% 

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「Dive to Blue」 / 7月18日音源配信形式のみで発売

問答無用で2016年のベストチューンです。2016年はこの曲のための年だったと言っても過言ではありません。アイマリンプロジェクトより「Dive to Blue」です。

そもそも"アイマリンプロジェクト"とは何なのでしょう。このプロジェクトを発案したパチンコ制作会社のSANYOに"海物語"というシリーズがあります。あの緑色のマッチョな男の子と、金髪で赤い水着を着たエッチな女の子のパチンコですね。そんな海物語が稼働15周年を迎え、メインキャラクターのマリンちゃんの新たな可能性に挑み、誕生したのが内田彩さん演じるアイマリンです。アイマリンを楽曲や映像制作など、多方面でフューチャーする企画がこの"アイマリンプロジェクト"というものです。

制作はでんぱ組.incで「でんでんでんぱっしょん」をはじめとして、彼女たちの楽曲を数多く手がけた玉屋2060%さん。今回も、彼独特のキャッチーなメロディーが巷では話題になりました。10小節目くらいまでの静かなキーボードから、それ以降ひたすらに続いていく、異常なまでにシンセ音が詰め込まれたBPM180超えのメロディーに、思わず人間としての形を保てなくなってしまいます。私の友人には「本当に海に飛び込んでやろうか」と言っている人もいました。ここに内田彩さんの高音で抽象性の高い歌声が載り、リスナーに4分30秒間の非日常空間を届けてくれます。メロディーもさながら、内田さんの声が本当に曲の持つイメージを最大限に引き出してくれているのです。

歌詞も非常に良いものに仕上がっております。

マリンブルー 深いため息溶かしたピューバティー

出会いと憂いに愛と後悔 巡る心模様

季節が終わりカレンダーをめくったら

明日がちょっと怖くなってふいに立ち止まる 

1番Aメロの歌詞ですね。"マリンブルー"という言葉でいきなりビビッドなアクアブルーがビジュアライズされるようなワードチョイスが光ります。続く"出会いと憂いに愛と後悔"と"巡る心模様"の様が4つの名詞で描かれており、疾走感のあるリズムが相まってテンポよく耳に届いてきます。「で"あい"」と「うれ"い"」に「"あい"」と「こう"かい"」と続けざまに"a-i"でライムを踏んでいる小技が本当に憎い。畳み掛けるように詰め込まれている歌詞にもかかわらず、聴きやすいのにも納得がいきます。本当に憎い。

さあLet me diving 深海潜ったらユートピア

波に溶けてっちゃうくらいのスピード エモーション

さあBreak it down 君が壊してよディストピア

この果てない海原に 君の手を取って飛び込むよ

サビの歌詞です。"Let me"と"Break it"の部分は2回繰り返されます。非常にテンポが早く、海に飛び込んでいく (Dive to Blue) スピード感が表現されています。歌い方に関しても、"diving ( ) 深海潜ったら"ではなく"diving-深海 ( ) 潜ったら"といったように、次の言葉に掛かっているワードをあえて先取りしているところにもスピード感が表現されていると言えるでしょう。この楽曲を通して言えることですが、譜割りが非常に巧み。テンポが早いからこそ、譜割りがしっかりしているおかげで正確に情報が伝わってきます。更に"ユートピア"と"ディストピア"で反対の意味の言葉でライムを踏むのも本当に憎いんですよね。あとオタクは"エモーション"という単語に弱い。最終部の"この果てない海原に 君の手を取って飛び込むよ"と改めてこの楽曲が"Dive to Blue"という曲名であり、そのようなテーマであることを掲げています。ていうか"この果てない海原に 君の手を取って飛び込むよ"ってマジでかっこいい歌詞。最高、100点!! 

 Blue, Bright, Let me dive 空中 舞う 天国みたい

最終部です。リフの部分が少しアレンジされたメロディーで、アウトロへ向かう部分と共にこちらのコーラスが入ります。歌詞が本当にステキ。

こちらの楽曲、他の方が制作したランキングではあまり名前を見れなかったのが少し残念…でっかいスピーカーで聴いたらヤバくなれるからみんな聴いてね。以上、私が2016年最も良かったと思った声優ソング「Dive to Blue」の紹介でした。サイコー!

 

いかがでしたでしょうか?ここで、10選としてまとめたかったのですが、どうしても紹介せずにはいられなかった2曲を発表致します。

 

Shelter - Porter Robinson & Madeon

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Porter Robinson & Madeon -Shelter / Youtubeなどにて8月11日より配信 

"自分で曲にアニメをつければどんな曲でにアニソンになる"というワークフローを力技で証明したのが稀代のトラックメーカーPorter Robinsonです。 彼はアメリカ・ノースカロライナ出身のDJ/トラックメーカーであり、大のアニメ好きとして知られています。2013年、アメリカのDJタイズムでは最も優れたDJとして評価を得た彼ですが、

そんな彼が作曲を始めたきっかけは、まさかのダンスダンスレボリューションのBGMなんだとか。その後、トラックメーカーとアニオタの二足のわらじで活動を始め、「lull 〜そして僕らは〜」や「春擬き」など有名なトラックのリミックスなどを制作し、パーティピーポーだらけの真夜中のクラブで躊躇いもなくそれをフロアに流し始めるという偉業を成し遂げています。アメリカ人なのにあまりにも頻繁に日本にいるせいか、実は日本国籍を持っているんじゃないかとも噂されてたり、聞くところによると、今年の夏の宴でまんがタイムきらら作品の曲が流れていた時に普通にフロアでブチ上がっていた姿を見たという目撃情報があったりもします。

今年8月にMadeonと共作で発表したのが今作「Shelter」そしてなんと、あまりにも"好き"が高じた結果、自身が脚本とプロデュースを担当し、A-1 Picturesとのコラボで遂にアニメーション制作にまで手をかけることとなりました。いや、フューチャーベースにアニメつけて「アニソンです!」ってやるの笑うでしょ。最高!!

未来的シミュレーターの中で孤独に暮らす少女・凛(リン)は、 毎日永遠の命が続く無限の美しいバーチャルリアリティーの世界で目を覚まし、タブレットを使ってシミュレーターを操作し、自分のための新世界を空想し創造しつづけている。しかし、現実世界の凛は実は昏睡状態にいて、その体は小さな宇宙船内のVRシミュレーター内に・・・

SHELTER | A-1 PICTURES / PORTER ROBINSON PRODUCTION

内容は楽曲の世界と非常にリンクしたものとなっております。凛役には三澤紗千香さんが起用され、寂寥感のある演技に思わず涙してしまいます。とても素晴らしい映像作品なので、是非ともご覧いただきたい限りです。 

www.youtube.com

そんなポーターが普通に日本語でしたつぶやき。

以上、"Re:ゼロ大好きおじさん"ことPorter RobinsonとMadeonの「Shelter」についてでした! 

 

世界が終わったあとの夜 - 田所あずさ

作詞: 田所あずさ 作編曲: 中山真斗

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田所あずさ 2ndアルバム「It's my CUE.」収録 / 7月6日発売

最後の1曲は田所あずささんのアルバム「It's my CUE.」からです。発売前から「この作曲陣はヤバイのでは」と言われてきた1枚。UNISON SQUARE GARDENの田淵さんやR・O・N大先生の楽曲がある中で、今回はこの作品を選ばせていただきました。

LiSAさんが大好きと公言している田所あずささん。そんな彼女は今年、自身の方向性を"ロック"に定め、"タドコロック"と名付けました。実際にこの楽曲も、LiSAさんの「終わりのない歌」と内容や構成、歌い方に似ている箇所が見受けられ、バッチリ影響を受けているのかなと考えております。また、最終部で落ち着いていく様子や寂寥感なんかは初期のSupercellっぽかったりもします。

--収録曲「夜はいつか朝になる」について

今回のアルバムの中では唯一のやすらぎソングですね。ロックにしつつもひとときのやすらぎを提供できるような。ほかの曲とは違う魅力が出せたらと思います。また次の曲がハードなんですよ。

--「世界が終わったあとの夜」。この曲もまたいろいろな顔を持っていますね。

曲の始まり、Aメロはぽつりぽつりと、つぶやくくらいな歌い方ですね。こんなに音量小さくて聞こえるのかな? ってくらいに。でも、2番から思い切りロックになっていく。一番のAメロと落ちサビの歌い方を比べると雰囲気は全然違います。1曲のなかでいろいろな表情を見せてくれますね。

声優・田所あずさに訊く、2ndアルバム『It's my CUE.』制作秘話 - 歌うことをやめなければ歌えませんでした (2) 成長した姿を見せないといけない | マイナビニュース

インタビューで語られている通り、2番から思い切り感情の込もった強い歌い方になります。"世界が終わった時に感じる孤独"と"そこからまた立ち上がる強さ"といった難しいテーマを掲げているのですが、自身が作詞した曲ということもあってか、非常にこちらへ訴えかけてくるような感情のこもった歌い方がなされています。

また、アルバム構成の話なのですが、ゆったりとした優しい楽曲「夜はいつか朝になる」のあとに「世界が終わったあとの夜」が収録されているということが憎らしいんですよね。"幸せの形の対比"と言うと言い過ぎですが、ひとつ前の楽曲との振り幅が大きいことで、より与えられるインパクトが大きく感じられます。

正直、ロックではない田所さんの楽曲も好きなので、アルバムは名盤ながらも「ロック一筋じゃなくて良くね?」と感じてしまったりもするのですが、今作の出来の良さと今後の活躍への期待も込めて今回こちらで紹介させていただきました。

以上、2016年を象徴する声優ベストトラックス10選+2でした!

 

あとがき

いかがでしたでしょうか?楽曲陣には非常に申し訳ないながら、チョイスがメジャーでミーハーすぎて、自分でも作ってて「なんだかなぁ」と思ってしまいました。2016年のベストトラックスとか謳っておきながら、実は今年ヤバイと噂されている早見沙織さん、上坂すみれさん、悠木碧さん、山崎エリイさんのアルバムをまだ聴けていないんですよね……ラブライブ!関連楽曲が多くなってしまったのも、そのせいだと思います。ホンマにすいません。というか、今年はついにアニサマも行かなくなってしまい、そもそもアニメとか観てたのか?という感じで言い訳ばかり思いつくのですが、上記12曲が名曲であるということだけは胸を張って言えるので、何かの参考にしていただければと思います。ただやはり、作ってみて感じたのが「うわぁ、キモい」というものでした。ゴリゴリのミーハーチョイスだったので、来年はドープなシャレオツ楽曲とかを楽しみつつ紹介できる余裕も持ち合わせてればいいなと思っています。日本帰ればYoutubeの視聴規制なんかも外れるしね。そんなわけで、私の思う2016年を象徴する声優ベストトラックス10選+2でした!来年はもうちょいマトモなの作るよ!